船上にて の商品レビュー
92年から96年にかけて発表された作品集。 最近の若竹作品に比べると、イマイチな感じ。 「優しい水」、救いがなさすぎ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
色んな種類の短編集。ミステリもホラーもあり、特にテーマもなく。 表題作は本当に外国の小説にありそうな、翻訳を読んでいる気持ちにもなった。事件の謎はあっけなく、でも見事にひっかかるところもあり。 甥がその後どうなったのかも気になる。 「優しい水」がね、何回読んでも切ない。嫌なやつが順当に犯人なのに、最後がもう…!でも、世の中はきっとこの位、どうしようもなく理不尽。
Posted by
ムムム。 8っつの短編、どれも私にはわからない作品だった。女性探偵のシリーズはとても性に合って好きな作家さんだと思っていたのですがこの作品集の面白さはわからなかった。 解説やネットで目にする評判はかなり良いもの何だけれど。 読解力が足らないんだなあ。
Posted by
8編のミステリー、どれも面白かったです。「タッチアウト」や「てるてる坊主」は最後まで読んだ後、もう一度最初から読み直したくなる。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミステリーの短編集。 ミスリードしておいて最後にあっと言わせる手法はうまいのだろうが、ストーリーは二の次という感じ。なんというか、叙述トリックの展覧会のようだった。 「時間」 はしごに結び付けた針金の端はどうやって回収したのだろう? 「タッチアウト」 結末がどうしてそうなったのかさっぱり分からない。誰か分かる人教えてください。 「優しい水」 罪もない主人公が殺されて真相も闇の中(というより 水の中)。不憫すぎる。 「手紙嫌い」 文例集がおもしろい。 「黒い水滴」 白黒映画のような独特の雰囲気がなかなかいい。 「てるてる坊主」 語り手の正体をミスリードしたかったんだろうなーということは分かったが、あまり成功していないような・・・。語り手は最初っから女性っぽい感じだったので、旅行ライターと出てきたとき、逆にあれ?と思った。ブロック塀を作ってからは幽霊騒動は治まっていたはずなのに、また見えたのはなぜ?被害者が殺されたのはなぜ?? 「かさねことのは」 謎解きの趣向はいいが、手紙自体が退屈。 「船上にて」 アガサクリスティの雰囲気。人の死なない、二重、三重の気楽な謎解き。
Posted by
「悪意」がテーマの短編集。 この人の作品は連作短編のが好きだ。 船上にて以外はあんまりスッキリしなかったです。
Posted by
「密やかな悪意」を題材にした。八つの短編集です。 「時間」 五年前、亡くなった洋子はこのもみの木が好きだった。 その事件に付いて男女二人が話し始める。 「タッチアウト」 目覚めたら、病院の一室に彼は居た。 彼は、殴られたのだ。何度も何度も・・・。 彼が死ぬほど恋焦がれてた女性...
「密やかな悪意」を題材にした。八つの短編集です。 「時間」 五年前、亡くなった洋子はこのもみの木が好きだった。 その事件に付いて男女二人が話し始める。 「タッチアウト」 目覚めたら、病院の一室に彼は居た。 彼は、殴られたのだ。何度も何度も・・・。 彼が死ぬほど恋焦がれてた女性に・・・。 「優しい水」 目覚めたら空が見えた。狭いビルとビルの間の狭い空だった。 体が痛い。そして血が・・・。 彼女は、冷静になって今日の出来事を思い出す。 「手紙嫌い」 彼女は、手紙が嫌いだったが、熱烈なファンだった先生を友達から紹介してもらえるようになったのだ。 しかし、先生は手紙マニアだった。仕方なく先生に手紙を書くことにした。 古本屋に立ち寄ったとき「実戦・特殊手紙文例集」と本を見つけたのだが・・・。 「黒い水滴」 五年ぶりに帰国した日本では、五年前に離婚した元夫が亡くなってた。 娘を連れ戻すために戻って来たのだが、元夫が亡くなったせいで娘は遺産相続に巻き込まれていた・・・。 「てるてる坊主」 温泉旅館に泊まりに来た。友人の紹介でこの旅館に・・・。 友人の連れは、自殺したのだ。そして彼は・・・。 「かさねことのは」 彼は、ある手紙を見せて貰える事になった。その手紙には、ある人が事故で亡くなり、ある人が殺された。 その手紙のやり取りとは・・・。 「船上にて」 「ナポレオンが三歳の時の頭蓋骨?」欧州行きの豪華客船で若き大富豪が大枚をはたいて買った宝物。 その宝物が姿を消した。盗む価値など無いはずなのになぜ? そこには、意外な盲点が・・・。 以上、です。人々の隠された悪意を若竹七海ならではの文章で書いた短編集です。
Posted by
また、やってしまった…。この本、ずいぶん前に読んだことあるじゃん。昔読んだときには読みやすくて平凡なミステリっていう印象しか持たなかったけど、今じゃ若竹七海の新刊ってだけで中身も確かめずに買うようになってしまった。(その後読んだ作品が良かったんです)人の心の暗い部分を、ほら、って...
また、やってしまった…。この本、ずいぶん前に読んだことあるじゃん。昔読んだときには読みやすくて平凡なミステリっていう印象しか持たなかったけど、今じゃ若竹七海の新刊ってだけで中身も確かめずに買うようになってしまった。(その後読んだ作品が良かったんです)人の心の暗い部分を、ほら、って見せられるような作品が続くのでちょっとおなかいっぱい。最後が「船上にて」でよかった。
Posted by
- 1