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陰陽師 夜光杯ノ巻 の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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2024/08/28

短編集のシリーズ第七弾。 ・月琴姫 ・花占の女 ・龍神祭 ・月突法師 ・無呪 ・蚓喰法師 ・食客下郎 ・魔鬼物小僧 ・浄蔵恋始末 今回は恋で始まり恋に終わった短編集。 月琴姫がいいな。なんてことはない話なんだけど、楽器だって恋をしたっていい。そして誰にも覚えがあるように恋をす...

短編集のシリーズ第七弾。 ・月琴姫 ・花占の女 ・龍神祭 ・月突法師 ・無呪 ・蚓喰法師 ・食客下郎 ・魔鬼物小僧 ・浄蔵恋始末 今回は恋で始まり恋に終わった短編集。 月琴姫がいいな。なんてことはない話なんだけど、楽器だって恋をしたっていい。そして誰にも覚えがあるように恋をするとおかしなことをしてしまったり、ふと不安になってしまったりする。ものらしい。 かわいいな(〃艸〃)♡ 魔鬼物小僧は切なくて、でも終わらせてあげれて良かった。 ラストの浄蔵恋始末の爺様と婆様の恋路も悪くない。 めでたしめでたし♪

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2024/06/08

いゃ〜、面白かった! 元々、この作品は短編が好きと言ってきましたが、シリーズの中で最も好きな巻になりました。珠玉の短編集です。 晴明と博雅のやり取りが素晴らしい! 「月琴姫」 博雅のよい漢ぶり炸裂。オープニングから良い話。 「龍神祭」 琵琶の名手、蝉丸登場。 博雅の笛がな...

いゃ〜、面白かった! 元々、この作品は短編が好きと言ってきましたが、シリーズの中で最も好きな巻になりました。珠玉の短編集です。 晴明と博雅のやり取りが素晴らしい! 「月琴姫」 博雅のよい漢ぶり炸裂。オープニングから良い話。 「龍神祭」 琵琶の名手、蝉丸登場。 博雅の笛がなくなり、笛を探す旅で天竺まで瞬間移動。最後は神々や精霊を相手に博雅と蝉丸の即興ライブ 。和風ファンタジーの素敵な話 「月突法師」 依頼人 兼家 昆虫博士、露子姫登場 。 蝉の法師だった 浄蔵和尚の経を聴いて魂が宿ってしまった蝉の一生、人の一生を語った博雅の名言「長く生きても、短く生きても、人はいつも、この日この時を生きるものだ」 沁みる。 「浄蔵恋始末」 伝説の僧、浄蔵の40年来の恋の話 浄蔵様の恋のキューピットに晴明らがなる とても良い話。 その他の話もとても良く、気持ちの良い読後感でした。これまでのシリーズに登場した人物が再登場してそれぞれ良い味を出しているのが心地良い。 オススメです♪

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2015/12/31

博雅さんと晴明さんの関係がうらやましい「相棒」ちっくな1冊。 京都の神泉苑と天竺がつながっている話とか、スケールが大きくて楽しかったです。

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2015/07/23

陰陽師シリーズ。 安心して読める短編シリーズ。今作はあんまりホラー的な感じはなく、優しいほっこりした雰囲気の話が多かったように思う。博雅の人間味のいい感じがスゴく良く出ているのもいい。脇キャラもどんどん増えて、読むのが楽しいです。

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2013/01/05

陰陽師・安倍晴明とその友・源博雅が活躍する平安時代の物語小説。文藝春秋の「陰陽師シリーズ」としては、(絵物語を除いて)10冊目となる。 本書には、「月琴姫」から「浄蔵恋始末」まで、9編を収録。 ストーリー展開が基本的には同じなので、最近はマンネリ感も出てきていた。それもあってか、...

陰陽師・安倍晴明とその友・源博雅が活躍する平安時代の物語小説。文藝春秋の「陰陽師シリーズ」としては、(絵物語を除いて)10冊目となる。 本書には、「月琴姫」から「浄蔵恋始末」まで、9編を収録。 ストーリー展開が基本的には同じなので、最近はマンネリ感も出てきていた。それもあってか、今回は、これまでのものとはひと味違った、ユニークなストーリー展開やエピソードが目立った。

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2012/12/17

男の友情と云う程暑苦しいものでも無く、男女の恋情よりも流麗とした関係。 此の一冊は夢枕獏のシリーズ「陰陽師」の中でも、晴明と博雅の時代風景と相俟った雅な関係を、最も燦々と表現されたものだろう。 晴明と博雅の関係のみに留まらず、此の一冊には美しい恋噺の章もある。 正しく、此の一冊は...

男の友情と云う程暑苦しいものでも無く、男女の恋情よりも流麗とした関係。 此の一冊は夢枕獏のシリーズ「陰陽師」の中でも、晴明と博雅の時代風景と相俟った雅な関係を、最も燦々と表現されたものだろう。 晴明と博雅の関係のみに留まらず、此の一冊には美しい恋噺の章もある。 正しく、此の一冊は妖物や呪、陰陽道の噺よりも、人間同士の美しい関係をメインとしている。 季節感漂う草花や木々の生命。季節の芳香や色彩。そして素直な音色を奏でる事の力。 博雅の有つ純粋で真直ぐな感歎の言葉や奏でる笛の音色が、晴明の力にも優る、万物の芯を揺るがす自然な力を、此処では特に誇張されている。 そして、其れ故に晴明と馬が合い、無二の関係を築いている事がよく解る一冊だ。 全体で此の二人は、御互いに素直過ぎる程の、まるで恋情を告白するかの様な辞を口にしている。其れに対する相互の反応も見所である。 斯様な関係を築けたなら、如何程に僥倖だろうかと、沁々想わされた。

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2012/12/17

やっぱりこのシリーズは短編の方がいい。出だしは清明の庭。四季折々の花が咲くこの庭の描写は秀逸。作者がこの日本の自然を愛しているからこそですね。そして清明と博雅の禅問答もおなじみ。ただ、博雅の天然には清明も敵わない、といったスタンスから少しずつ変わってきているような気がします。この...

やっぱりこのシリーズは短編の方がいい。出だしは清明の庭。四季折々の花が咲くこの庭の描写は秀逸。作者がこの日本の自然を愛しているからこそですね。そして清明と博雅の禅問答もおなじみ。ただ、博雅の天然には清明も敵わない、といったスタンスから少しずつ変わってきているような気がします。この巻では目立つだけかもしれないけど、博雅最強じゃん?って感じが強すぎるかな。

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2012/08/26

短編が9作。 晴明と博雅の仲の良さが良いです。 褒め合ってる感ですが、こんな怪異のある世であるなら、お互いを助け合う親友がいていいなと思いますね。

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2011/11/17

晴明の呪、博雅の笛が京の闇に響くとき――若き陰陽師・安倍晴明と雅楽の名手・源博雅が龍神、幽鬼、獄卒、怨霊たちが引き起こす怪事件を鮮やかに解決する大人気シリーズ。全9篇を収録。

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2011/10/02

あれと思ったのは、安部晴明と源博雅が、晴明の屋敷で庭を眺めながら、酒を飲みながら、会話する場面。今までなら晴明の禅問答のような答えに納得のいかない博雅という構図が、今回は博雅の話に晴明が納得してみたり、問答になっても博雅が晴明を納得させるような図がいくつかの作品に見られた。

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