新左翼の遺産 の商品レビュー
中央図書館で読む。あまり読みやすい文章ではありません。イギリスの新左翼運動は、中産階級を基盤としていました。労働者階級の支持を得ることができず、大きな力を持つことはありませんでした。再読の価値があります。
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ポストモダン思想の議論(本書では「大きい物語」に対する不信感、「普通の人々・マジョリティによる権力行使としての加害についての認識」を大きなテーマとしている)が新左翼運動(本書ではブント、転じて全共闘こそが重要であるとして、主な検討対象としている)の思想を用いてネオ・リベラリズムが...
ポストモダン思想の議論(本書では「大きい物語」に対する不信感、「普通の人々・マジョリティによる権力行使としての加害についての認識」を大きなテーマとしている)が新左翼運動(本書ではブント、転じて全共闘こそが重要であるとして、主な検討対象としている)の思想を用いてネオ・リベラリズムが左派リベラルに対する批判をしたところから出てきたということを、日本を中心に、仏・英・米と比較しながその流れを論じている本。思ってたのと違って、なんというかジャーナリスティックなところもあり、面白かった。「ブント」といったらキワモノぐらいの認識しか私はなかったので、受け継いでいる者はチョイ悪オヤジぐらいかと甘く見ていたけれど見直すべきなのかなあと、読後も半信半疑な部分もあり、多少混乱したけれどいろいろ刺激的で勉強になった。
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新左翼の活動について、60年代中盤までの前期新左翼勝活動を詳述。ブントが話の中心であり、全共闘は描かれていない。 日本の新左翼運動はフランスに影響をうけているが、後期はアメリカ色が強くなるらしい。おそらく後期を描いた著作もあらわれるだろう。
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