建てて、いい? の商品レビュー
独身30代女性が、一軒家を建てる話。面白い発想なのにもったいないなーというのが率直な感想 淡々としてて。あまり記憶に残らなかった。「居場所」より「自信」を探していたのでは?でもこの自分の中の「本心」を「モノ」に投影して満たす感じ、わかってしまうんだなあ。
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地味な作品だと最初は思って読んでいましたが、書き方に小さな工夫が所々にあって、職人っぽい書き方をするなぁと思いながら読みました。
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独身30代女性が自分の家を建てる話……ストーリーもまさにそのまま。空間や間取りを考えるときのワクワク感や、高額な買い物ゆえの建築家に対する信頼感不信感諸々。自分が建築を生業としているため、施主側から見た話を読むのは面白かった。小説としては、細かく描写される部分とすっとばされる部...
独身30代女性が自分の家を建てる話……ストーリーもまさにそのまま。空間や間取りを考えるときのワクワク感や、高額な買い物ゆえの建築家に対する信頼感不信感諸々。自分が建築を生業としているため、施主側から見た話を読むのは面白かった。小説としては、細かく描写される部分とすっとばされる部分がゴチャマゼなかんじで、ちょっと落ち着かない。同書に掲載されている「彼の宅急便」も雰囲気があって面白かった。(2007.12)
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中島さん・・・。悪いけど、飽きがくる。同じような主人公に設定に。そして、何かを求め紆余曲折(そんな大したことはない)を経て、たどり着くという。文体も読み易い=わりとどうでも良い、なのかも。読んでて飽きてきたなぁ。表題作より、同時収録の短編の方が、リズムもあって主人公の愚痴々々も共...
中島さん・・・。悪いけど、飽きがくる。同じような主人公に設定に。そして、何かを求め紆余曲折(そんな大したことはない)を経て、たどり着くという。文体も読み易い=わりとどうでも良い、なのかも。読んでて飽きてきたなぁ。表題作より、同時収録の短編の方が、リズムもあって主人公の愚痴々々も共感できるし良かったと思う。本音は、本当は、現実はこっちに近いだろう。
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30代独身女性が結婚よりも仕事よりも、自分の居場所を求めて家を建てる話。30代女性の生き方探しよりも、家を建てることそのものに興味があって読んだらがっかりした。それに、都心で働く女性が中野のマンションより飯能の一軒家を欲しがるかなあ?私なら、絶対中野のマンションがいい!!
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いやー、なんだか周りにもたくさんいそうで。。こういう女性。ま、時代は変わっていくし、実際変わっているから、こういう人増えるんじゃないかな。そういう意味では、今一番旬な小説かも。
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三十路半ば独身女性が、男探しに疲れて(?)、家を建てようと思い、建てるまでの話だけど、主人公を取り巻く周囲の人たちが素敵。 特に、お見合い相手の福島さんの設計事務所(本の中では、ジャニーズ設計事務所って従妹が呼んでる!)の面々が素敵すぎる! まぁ設定としては、やや突飛かも...
三十路半ば独身女性が、男探しに疲れて(?)、家を建てようと思い、建てるまでの話だけど、主人公を取り巻く周囲の人たちが素敵。 特に、お見合い相手の福島さんの設計事務所(本の中では、ジャニーズ設計事務所って従妹が呼んでる!)の面々が素敵すぎる! まぁ設定としては、やや突飛かもしれないけど、この設定だからこそ、この小説が成り立っている、と私は思う。 でも、出来上がった家は、住みにくそうだと思ったのは私だけではないはず。 標題作もよかったけど、同時収録の「彼の宅急便」の方が好きだと思った。
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30半ばの独身女一人、居場所を求めて家を建てるの巻。デビュー作が「漢方」で、次が「PMS」、本作品は「家を建てる」がテーマ。テーマは異なるもののどの話も、みんな同じですね(苦笑)。主人公の家作り奮闘記を通じて「家とは何か」ユーモラスな語り口で問うところは読ませるし、同年代で同様...
30半ばの独身女一人、居場所を求めて家を建てるの巻。デビュー作が「漢方」で、次が「PMS」、本作品は「家を建てる」がテーマ。テーマは異なるもののどの話も、みんな同じですね(苦笑)。主人公の家作り奮闘記を通じて「家とは何か」ユーモラスな語り口で問うところは読ませるし、同年代で同様な境遇な女性の共感を得られるだろうエピソードが散りばめられてはいるものの、ちょっと私は想定読者外だったみたいだ。 同時収録されていた「彼の宅急便」のが好みだった。30分ぐらいのよくできたドラマを見てるみたい。自分から切った元彼からの荷物を、待つともなしに待つ女の話。落とし方が巧いですねえ。くすくす。読了感爽やかですごくいい感じだ。
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独身女性が家を建てる話で、どんな話か興味があって読んでみた。自分も家を建てようと考えてみた事がある。唯、現実的な事をまの当たりにして計画は頓挫、挫折した。連れがマンション等の集合住宅にしか暮らした事の無い人間で一戸建ての有難みを知らなくて。夢の設計図を描くのは続けている。小説の中...
独身女性が家を建てる話で、どんな話か興味があって読んでみた。自分も家を建てようと考えてみた事がある。唯、現実的な事をまの当たりにして計画は頓挫、挫折した。連れがマンション等の集合住宅にしか暮らした事の無い人間で一戸建ての有難みを知らなくて。夢の設計図を描くのは続けている。小説の中とは云え、彼女が羨ましい。
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やっぱりわたしはこの著者が大好きかも。「漢方小説」「そろそろくる」に続いて、これもとってもよかった。感動作とかではないし、なにかが新しいわけでもないけれど、すごく好き。続きがあればいつまでもいつまでも読んでいられるような。日常ってものがよく書かれているというか。普通のすばらしさ。...
やっぱりわたしはこの著者が大好きかも。「漢方小説」「そろそろくる」に続いて、これもとってもよかった。感動作とかではないし、なにかが新しいわけでもないけれど、すごく好き。続きがあればいつまでもいつまでも読んでいられるような。日常ってものがよく書かれているというか。普通のすばらしさ。エキセントリックだったりしないところがすごく好き。あいかわらずユーモアがすごくあってさくさく読めて。出てくる人たちがみな普通で嫌味がなくていい人なところも好き。読後感がすごくさわやか。主人公は三十代半ばの女性、仕事にやりがいを感じるわけでもなく、恋人もいないし、住んでる家はぼろい。つまりは居場所がないんだなー、と感じていて。で、引越ししなきゃなと考えたとき、ふと、自分の家があったらいいな、と思い。それも、家建てたらなにか変わる!なんて確信があるわけでも、がんばろうとしているわけでもなく、変わったらいいなあ、変えられるかなあくらいの意識でいるところが、とても共感できる。途中で、どんな家を建てたいか考えるところで、ほんのちょっとだけファンタジーっぽいところがあるんだけど、あれはどうなんだろう。悪くはないけど、ほんのちょっとの違和感。あの分量くらいなら、って感じかなあ。とにかく、よかったので、もう一度読むかも。短いし。同時収録の「彼の宅急便」もよかった。以下ちょびっとネタバレかも、なので下のほうに。こういうオチになるのかなあというなんとなくの予想がみごとにくつがえされて、そこもすごーくよかった。安易なドラマみたいな予定調和なハッピーエンドはない。そこもすごくリアル。本当の人生ってそんなもんだ。安易なハッピーエンドではないけれど、でも、希望がある。あかるい。
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