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シャーロック・ホームズ最後の挨拶 の商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2013/11/07

短編集四作目。この『最後の挨拶』はこれまでの一月に一作のペースではなく、丸九年かかって書かれたらしい。どうりで内容が濃い(一つの短編が長い)と思ったわけだ。 個人的にこの短編集で一番好きな話が「瀕死の探偵」だったのでちょっとコメント。 序盤はあのホームズが本当に死んでしまいそう...

短編集四作目。この『最後の挨拶』はこれまでの一月に一作のペースではなく、丸九年かかって書かれたらしい。どうりで内容が濃い(一つの短編が長い)と思ったわけだ。 個人的にこの短編集で一番好きな話が「瀕死の探偵」だったのでちょっとコメント。 序盤はあのホームズが本当に死んでしまいそうでどうなるのかとハラハラしたのだが、後半になるとコントのように笑える展開になっている。 ホームズシリーズのおもしろさがこのお話にギュッと濃縮している感じ。 次は最後の長編『恐怖の谷』を読む。

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2013/08/12

この短編では、何度もホームズの最後を連想させる。 静養のためにコーンウェルへ行ったり、 ハドソンさんやワトソンを巻き込んだ「瀕死の探偵」なんて、読者も冷や冷やさせられた。 「最後の挨拶」では、ホームズはもう過去の人物、伝説的な人物になっているように感じられる。 それでも、この傲...

この短編では、何度もホームズの最後を連想させる。 静養のためにコーンウェルへ行ったり、 ハドソンさんやワトソンを巻き込んだ「瀕死の探偵」なんて、読者も冷や冷やさせられた。 「最後の挨拶」では、ホームズはもう過去の人物、伝説的な人物になっているように感じられる。 それでも、この傲慢で自信家の探偵は、何度でも我々の前に現れて、 その見事な変装や推理で驚かせてくれる。 コナン・ドイルが何度もホームズを終わらせようとしたが、 そのたびに読者の強い要望で再開されたいう、この探偵小説は、 読者の強い気持ち、ホームズが存在してほしいという願いが作り上げたものだと改めて理解した。 こんなにいきいきとした小説の主人公、他にいるだろうか。 今でもベーカー街221Bにいて、退屈な街にイライラとしているように思えてならない。

Posted byブクログ

2013/04/29

表題作は第一次世界大戦開戦前の欧州情勢に探偵業を引退したホームズが再び動く。こういう時の登場が相変わらず劇的でスマートでかっこいい。 「悪魔の足」では、幻覚・致死作用のある毒物を二人で試して二人してぶっ倒れるシーンが好き。 「ブルース・パーティントン型設計書」は兄マイクロフトが...

表題作は第一次世界大戦開戦前の欧州情勢に探偵業を引退したホームズが再び動く。こういう時の登場が相変わらず劇的でスマートでかっこいい。 「悪魔の足」では、幻覚・致死作用のある毒物を二人で試して二人してぶっ倒れるシーンが好き。 「ブルース・パーティントン型設計書」は兄マイクロフトが依頼を持ちこむ形で登場。 「瀕死の探偵」でまさに瀕死の病を患ったホームズと彼に呼ばれて飛んできたワトスンとのやりとりが好き。途中で落ちが読めたけれど、それでも。

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2012/05/04

1ヶ月に1短編という驚異的なスピードで執筆していた著者、アーサー・コナン・ドイルが、9年かけて産み出したという短編集、『最後の挨拶』。 タイトルの通り、ホームズが遭遇した最後の事件がここで語られている。 探偵業を隠退して、もうかなりの年月が流れた頃。 60代になって、ホームズ...

1ヶ月に1短編という驚異的なスピードで執筆していた著者、アーサー・コナン・ドイルが、9年かけて産み出したという短編集、『最後の挨拶』。 タイトルの通り、ホームズが遭遇した最後の事件がここで語られている。 探偵業を隠退して、もうかなりの年月が流れた頃。 60代になって、ホームズとワトスンは再び出会うこととなる。 第1次世界大戦という大きな歴史の裏側で、彼らは何をしていたのか…。 他にも、感染してから4日で死に至るという病気に、 ホームズが罹ってしまう『瀕死の探偵』。 今の医学では、まだ治療法がないというこの病気を研究している第一人者は、医療関係者ではなく、とある農家の男だという。 ワトスンがホームズを訪ねた時、既に3日が過ぎていた…。 など、相変わらず波瀾万丈な物語が目白押しだ。 今回は、知的で冷静で、淡白な皮肉屋のはずのホームズが、 ふっと見せる温かな優しい人情味が随所に見られ、印象的だった。 友、ワトスンを捜査の実験に巻きこみ、あと一歩で死なせてしまうところだった時、めずらしく弱気になり、心から謝罪するホームズに、 「知ってるはずじゃないか、ホームズ。きみを助けることが、ぼくにとっていちばんの喜びであり特権でもあるんだよ」 と応えたワトスンの強い想いを思うと、思わず胸が熱くなってしまった。 『最後の挨拶』のエピローグで、夜の海を見つめ 「東の風が吹いてきたね、ワトスン」(冷たい風、すなわち戦争の予感) と、祖国を想い、嘆く、ホームズと、 「違うだろう、ホームズ。とても暖かいよ」 と、彼の皮肉な比喩にも気付きもせずに、のんきで平和で、素直なワトスン。 読めば読むほど、この2人を好きにならずにはいられない

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2012/05/11

再読・光文社版。「最後の挨拶」は珍しい三人称形式。「悪魔の足」は最後無茶すんな!と言いたくなるw「追想録」ということで内容の出来はともかく、なんだかしんみりする一冊。

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2012/07/03

新訳シャーロック・ホームズ全集、第6段。 晩年のホームズが描かれた短篇集 特に最後に載せられている最後の挨拶は、ホームズの最後の事件である

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2012/01/26

挿絵を見ながらずーーっと誰かに似てると思ってたんだけど今わかった。プーチンだ。(でもちゃんと見比べたら生えぎわしか似てなかった)

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2011/12/26

「瀕死の探偵」が好きです。 巻末エッセイに出て来た「シャーロック・ホームズの生涯」も読まねばなるまいなあ。

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2011/11/03

アラ。 今までのより、どの短編もガッツリ厚みがあった気がする。 と思ったら、この一冊がまとまるまでに、すごい年数がかかっているのですね!! 「ブルース・パーティントン型設計書」は、BBCの「SHERLOCK」でまんまエピソードが組み込まれていたのでウハウハvv ぜひともBBCに...

アラ。 今までのより、どの短編もガッツリ厚みがあった気がする。 と思ったら、この一冊がまとまるまでに、すごい年数がかかっているのですね!! 「ブルース・パーティントン型設計書」は、BBCの「SHERLOCK」でまんまエピソードが組み込まれていたのでウハウハvv ぜひともBBCには「悪魔の足」も映像化していただきたい。 つーかどれもこれもホームズとワトソンの二人で一つ的な活躍がいいので、ぜひ、BBCには。頑張っていただきたい。 でも「最後の挨拶」はなかなかにこう、胸に詰まるものがありますね…… この時代背景もそうですが…… つかず離れず、数十年に渡って付き合うバディ……泣かすなあ。

Posted byブクログ

2010/06/02

『ウェステリア荘』 『ブルース・パディントン型設計書』 『悪魔の足』 『赤い輪団』 『レディ・フランシス・カーファックスの失踪』 『瀕死の探偵』 『最後の挨拶 シャーロック・ホームズのエピローグ』

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