路上のエスノグラフィ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちんどん屋、ストリートアーティスト、サウンドデモ、グラフィティといった“路上の人々”にフィールドワークを行い、集積された生声から、見えなかったものを見ようとする試み。アーティストを保護するかのように見える「ヘブンアーティスト制度」がストリートアーティストを淘汰していること。なかでもグラフィティの話は興味深い、グラフィティにはマスターピース、スローアップ、タグという種類があり、中でもタグは互いに上書きしたりすることで、街の中にありながら、コミュニケーションのツールともなっている。割れ窓理論から排斥されようとするグラフィティが発するメッセージを見逃してはいけない。新宿西口の段ボールで寝ることを阻み、座ることも拒否するとがったオブジェは、路上を単なる通路化する。街が発する情報を注視すること。エスノグラフィの本をもっと読みたくなりました。
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チンドン屋からグラフィティまで 大掛かりなフィールドワークによって 路上で行われるパフォーマンス全体に関する 考察が行われています。 最後の方を除けば誰でも楽しく読めると思います。 そういえば今日 新宿でパフォーマンスやってる人いたわ!
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