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世界の果てでダンス の商品レビュー

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2014/05/03

 スタジオジブリの映画『ゲド戦記』により、日本での知名度が飛躍的に上がった著者による、講演、エッセイ、折々の雑文を集めた一冊。  「SF界の女王」「フェミニズムの旗手」「西方の善良な魔女」(西海岸に住むことから)などと称され、アメリカはもちろんのこと、世界中で確固たる名声を手にし...

 スタジオジブリの映画『ゲド戦記』により、日本での知名度が飛躍的に上がった著者による、講演、エッセイ、折々の雑文を集めた一冊。  「SF界の女王」「フェミニズムの旗手」「西方の善良な魔女」(西海岸に住むことから)などと称され、アメリカはもちろんのこと、世界中で確固たる名声を手にしている著者だが、本書を読み進めていくうちに浮かび上がるイメージは、著者自身が称したという「ハンドバッグを振りまわして戦う怒れるおばさん」そのものである。  「私の思考の方法は小説を書くことであった」と記す著者は、いつ果てるとも知れないダンスをたった1人で勇敢に踊っている。映画『ゲド戦記』の評価がさほど高くなかったのであれば、スクリーンの奥に、彼女のこのダンスが感じられなかったからではないだろうか。

Posted byブクログ