不安定を生きる若者たち の商品レビュー
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2006年刊。編著者は何れも教育学、職業教育、就業支援等の専門研究者。元来、ニートとは英国発祥の概念だが、それが日本に移入されるにあたり、バブル期の若年層特異的就労形態、いわゆるフリーター(自主的に不安定就労を選択している主として若年層)という日本特有の事情のため、本来議論されるべきニート論の混乱・誤謬を来たした。この問題点は極めて重要であるにも拘らず、その事実は周知されてはいない。本書は、英国でのニート概念の整理と日本のそれ、さらにはフリーター概念との異同を検討し、若者不安定就労の実態と処方箋を開陳。
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日英比較は大変参考になった。一見豊かに見える日本だが、セーフティネットの不足とそれに対する危機感の薄さは非常に怖く感じる。
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