誰もわたしを倒せない の商品レビュー
何かでおすすめの本だったので購入。まぁ楽しめましたし、ちょっとしてどんでん返しもあったりして、楽しめることは楽しめるのだけど、それほど格闘技やプロレスに思いがないので、まぁまぁ。という感じでした。
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プロレスと格闘技に関連した、何年越しにも渡る連作短編集。どちらも門外漢で苦手なイメージがあるのだが、それでも問題なくさらっと読み易い。ミステリとしても凝り固まった不思議な謎というより、日常の謎に近いような、ふんわりとした雰囲気が漂う。間に入る「わたし」の独白も、それをプラスにして...
プロレスと格闘技に関連した、何年越しにも渡る連作短編集。どちらも門外漢で苦手なイメージがあるのだが、それでも問題なくさらっと読み易い。ミステリとしても凝り固まった不思議な謎というより、日常の謎に近いような、ふんわりとした雰囲気が漂う。間に入る「わたし」の独白も、それをプラスにしているだろう。 ミステリは全部で四編あるのだが、前半三話はどの話ももやっとしたものが残る。それで良いのだろうか、こんなものなのだろうか、と私なんかはぼけっとして読んでしまうのでそのまま読み進めてしまったが、謎解きが好きな人はその違和感に悩まされるだろう。 最後にようやく明かされたときには、びっくりというよりもなんだか狐に化かされたような、不思議な気持ちのほうが大きかった。終わり方まであくまで爽やかだ。 ただ現役刑事がそんな単純で良いのだろうか、と思わないでもない……。
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後楽園ホールの近くで見つかった身元不明の死体はどうやら正体不明のマスクマンらしい。いかんせん正体が不明なので身元がさっぱりわからない・・・ プロレスと総合格闘技の世界で起こった事件を描いた4話の連作短編。 プロレスを知らなくても楽しめるが、知っているともっと楽しめる。 3話はプロ...
後楽園ホールの近くで見つかった身元不明の死体はどうやら正体不明のマスクマンらしい。いかんせん正体が不明なので身元がさっぱりわからない・・・ プロレスと総合格闘技の世界で起こった事件を描いた4話の連作短編。 プロレスを知らなくても楽しめるが、知っているともっと楽しめる。 3話はプロレス好きならなるほどとなる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
4+ 第三話の話。 いやあ、すっかり騙された。最近は叙述トリック不感症を自認するほどやられない体質になっていて、残念だなあ、寂しいなあとつくづく思っていたところ。第1話、第2話と読んで、完全に油断していたので気持ちいいぐらいスカッと騙された。いやあ爽快だわ。私がプロレス好きだから、というわけではないが、あの流れでは、プロレスファンほど引っかかりやすいのではないだろうか。解説の乾くるみが好きそうな仕掛けだなと思うと、またニヤリ。 エピローグで明かされる真相は、割と容易に想像のつくものだったので、もう一捻りあると更に良かったようにも思うが、物語のテーマを考えるとあのままでなければ成立しない必然性のようなものも感じられるし、これは難しいところだろうか。
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プロレスとバーリ・トゥードをテーマにした連作ミステリー。 どんでん返しがとにかく秀逸です。4つの短編が収録されていますが、いずれも終盤であっと声をあげること請け合い。特に第三話は秀逸。見事にひっかかりました。 トリックとテーマがよく絡んでおり、謎解き派の方にもプロレス好きの方...
プロレスとバーリ・トゥードをテーマにした連作ミステリー。 どんでん返しがとにかく秀逸です。4つの短編が収録されていますが、いずれも終盤であっと声をあげること請け合い。特に第三話は秀逸。見事にひっかかりました。 トリックとテーマがよく絡んでおり、謎解き派の方にもプロレス好きの方にもお薦めの一作といえましょう。是非どうぞ。
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格闘技業界を舞台にしたミステリーですが、 汗臭さや暑苦しさをまったく感じませんでした。 むしろ、研ぎ澄まされ、乾いた印象です。 本書では、 「最強」とは格闘技の世界に身を置く人たちにとってどのようなモノなのか、 それへの執念をイヤという程に見せつけられました。 強さを求める登...
格闘技業界を舞台にしたミステリーですが、 汗臭さや暑苦しさをまったく感じませんでした。 むしろ、研ぎ澄まされ、乾いた印象です。 本書では、 「最強」とは格闘技の世界に身を置く人たちにとってどのようなモノなのか、 それへの執念をイヤという程に見せつけられました。 強さを求める登場人物たちは、醜くく悲しいのに、 心のどこかで少しだけ羨ましく感じました。
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プロレスや格闘技の世界を舞台とした本格ミステリ連作短編集。 本格ミステリは色々な世界に溶け込み、その世界を本格ミステリとして再構築してしまう力をもっています。しかしもちろんのこと相性というものがあります。まるで相容れないと思われた世界が、本格ミステリと融合した時の美しさは得も言...
プロレスや格闘技の世界を舞台とした本格ミステリ連作短編集。 本格ミステリは色々な世界に溶け込み、その世界を本格ミステリとして再構築してしまう力をもっています。しかしもちろんのこと相性というものがあります。まるで相容れないと思われた世界が、本格ミステリと融合した時の美しさは得も言えません。 そう、プロレスの世界は意外と本格ミステリと相性が良かったのです。それが証拠にここで扱われているミステリ的ネタは実にオーソドックスなものなのです。それがプロレスの世界に溶け込んだ時に、今までにない感触を生み出しました。使い古されたネタが水を得た魚のように活き活きと輝きを増すのです。 嗚呼なるほど、アイデアとは使い方次第なんだなとつくづく思い知りました。 これだから本格ミステリは面白いのですね。
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プロレスとミステリが高次元で融合した傑作。題材がプロレスなればこそ成立するトリックってあるんだなぁとついつい感心。本書を200パーセント堪能するにはまずプロレスファンになることから始めないと。厄介ですね。
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