夜は一緒に散歩しよ の商品レビュー
後半のラスト間際になって、強引にパタパタと物語を締めにかかったのが引っかかるものの、超常現象を描いた怪談話として、エピソードの一つ一つがすごく神経に障る嫌悪感と不快感を誘うホラーとしては、すごくよく出来てるんじゃないかと思う。千秋の描く「青い顔の女」の絵が、半端じゃなく怖い。 ...
後半のラスト間際になって、強引にパタパタと物語を締めにかかったのが引っかかるものの、超常現象を描いた怪談話として、エピソードの一つ一つがすごく神経に障る嫌悪感と不快感を誘うホラーとしては、すごくよく出来てるんじゃないかと思う。千秋の描く「青い顔の女」の絵が、半端じゃなく怖い。 結局、なんだったの?主人公がただ娘を怖がり持て余してるだけで、さほど積極的な行動をとろうとしていないのも不満。っていうか、そんなに魅力的な男性のようには見えないんですが。売れっ子の人気作家らしいから、とりあえず家を処分し引っ越し、その町を離れることをオススメしたい(汗)。
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暗いものがずっしりと覆い被さってくるような、得体の知れないものがじわじわと迫って来るような、そんな不安感を煽る作品でした。千秋と「青い顔の女」が怖過ぎる…。でも続きが気になって、どんどんと読み進められました。文章も読みやすく、私の好みでした。 ただ、最後は急ぎ過ぎたかな…という...
暗いものがずっしりと覆い被さってくるような、得体の知れないものがじわじわと迫って来るような、そんな不安感を煽る作品でした。千秋と「青い顔の女」が怖過ぎる…。でも続きが気になって、どんどんと読み進められました。文章も読みやすく、私の好みでした。 ただ、最後は急ぎ過ぎたかな…という感じはします。バランスが悪いとまではいかないけれど、ちょっと気になりました。あと、美樹が見せられた紙芝居の内容が気になる!後味もちょっぴり悪いです。
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どうなっちゃうのっこれ?!とぐいぐい引き込まれる感じ。でもあの終わり方は・・・?細部に描かれるオカルト知識は興味深いものがあったな。魔耶美の存在が強烈でした。
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>…グッときちゃいました。。。ぅぅ…; ”青い顔の女の人”のイメージが頭から離れてくれません…でも想像してるのが「はらきよ(漫画)」のイメージに無理やり固定したので恐怖心がまぁまぁ抑えられました。以前見たようつべの恐怖の顔にイメージ固定されちゃってたら、泣き叫ぶかも。
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一日で読みきってしまった。読み終わったのにその後も気になる!そんな展開。 個人的に終盤がしぼみ気味な気もしましたが、久しぶりに日本的なホラーが味わえた気がします。
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第1回「幽」怪談文学賞の大賞を取った作品。 表紙だけを見るとかわいい字体からまさかそんな内容とは思いもしませんよね。 奥さんが死んでしまって幼稚園に通う子供と2人で暮らすある男性の話。 この子供が不気味な絵を書き出し、この親子に関わる人たちが死んでいったりして、もしかして...
第1回「幽」怪談文学賞の大賞を取った作品。 表紙だけを見るとかわいい字体からまさかそんな内容とは思いもしませんよね。 奥さんが死んでしまって幼稚園に通う子供と2人で暮らすある男性の話。 この子供が不気味な絵を書き出し、この親子に関わる人たちが死んでいったりして、もしかしてこれって死んだ奥さんの霊の仕業?!と思わされるのですが、新たな登場人物が出てきて・・・。 「ほ〜これが大賞?!」ってちょっと思ったりもしたけど、まぁ単なるホラーではないかな。
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おおまかなあら筋が見えてきたと思ったら、また、ひと展開ありで、途中で、飽きさせることなく、ずっと、ゾクゾクしながら、読むことができた。怖いはずなのに、いくつかの場面で、噴出してしまうこともあり、楽しみも、恐怖も交えて、楽しめるのである。
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第1回『幽』怪談文学賞 長編部門大賞受賞作。 作家の横田卓郎は妻の三沙子を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。 ある日を きっかけに、千秋は「青い顔の女」ばかりを描くようになった。千秋はその 絵の中の顔を「ママ」と呼び、その絵を描くことに異常に執着する。そして もう一...
第1回『幽』怪談文学賞 長編部門大賞受賞作。 作家の横田卓郎は妻の三沙子を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。 ある日を きっかけに、千秋は「青い顔の女」ばかりを描くようになった。千秋はその 絵の中の顔を「ママ」と呼び、その絵を描くことに異常に執着する。そして もう一つ執着すること。それは、夜の散歩だった。
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イラストレーターの妻を亡くして娘と2人で生活するホラー小説家卓郎。不気味な「青い顔の女」を描き始める娘。 前半はマァマァ。後半はイマイチ。ホラー小説って訳の分からない恐怖現象が起こり始める時が一番面白い気がする。原因解明が始まると無理矢理感が目立つ。鈴木成一氏の装丁に魅かれて購入...
イラストレーターの妻を亡くして娘と2人で生活するホラー小説家卓郎。不気味な「青い顔の女」を描き始める娘。 前半はマァマァ。後半はイマイチ。ホラー小説って訳の分からない恐怖現象が起こり始める時が一番面白い気がする。原因解明が始まると無理矢理感が目立つ。鈴木成一氏の装丁に魅かれて購入したものの、あんま怖くなかったナ。 卓郎はイイ奴っぽい。
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千秋の狂っていく様が、なんとも言えない。「リング」的な展開で途中からがっくり。けど、紙芝居というアイデアが昭和っぽくもあり逆に新しく思った。また摩耶美のキャラクター設定を読むに、作者はかなりのオカルトマニアとみた。
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