ロマノフの血脈(下巻) の商品レビュー
この作者のもう一つ新しい作品「テンプル騎士団の遺産」を読んだことがあったが、それと雰囲気は似てる。この物語の主な舞台はロシアで、最後の皇帝ロマノフ一家が革命家たちの手によって殺害されたことをテー-間にしている。読み始めたときに現代の設定にちょっと違和感を覚えたのだが、ネットで調...
この作者のもう一つ新しい作品「テンプル騎士団の遺産」を読んだことがあったが、それと雰囲気は似てる。この物語の主な舞台はロシアで、最後の皇帝ロマノフ一家が革命家たちの手によって殺害されたことをテー-間にしている。読み始めたときに現代の設定にちょっと違和感を覚えたのだが、ネットで調べた解説に目を通してみると、この小説が描かれたのはソ連が崩壊して割と間もない頃で、新しく始まったロシアの国にもいろいろと不平不満があった頃とのこと、そうと思いながら読むと納得できることも出てくる。物語は過去に結びついた、ちょっと前の現代の物語、映画を観ているかのような派手なアクションシーンから始まって、歴史上の謎に迫ってゆく物語。ただ「テンプル騎士団の遺産」やあるいはダン・ブラウンなどと比べるとその歴史が比較的新しく、つい2世代くらい前のこと。歴史の謎もそれほど目新しいものではなくて、調べてみるとロマノフ一族が一部生き残っていたという話は、実際にも話題になったことがあるらしい。歴史の謎の壮大感はちょっと小さめだが、それでも展開にははらはらとして、最後まで割とすぐに読み切ってしまった。
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ファンタジー。 ということを忘れてミステリーな気分で 読んだからなのか ちょっと消化不良ぎみ。 ロシアは地理的に(首都は)遠くて(国土は)近いのに 自分のなかで身近じゃない国だったんだと 何故か実感してしまった。
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