落下する花 の商品レビュー
「月読」続編にして今回は短編集。 人が死ぬと現れる月導。それはいろんな形、色、香り、温度などとして存在し、臨終の際のその人の思いを残す。それを読み解く月読・朔夜は依頼を受け、そして人々の死に秘められた思いにせまる。 感動的! 前作「月読」は長編青春小説でもあったけれど、今回は...
「月読」続編にして今回は短編集。 人が死ぬと現れる月導。それはいろんな形、色、香り、温度などとして存在し、臨終の際のその人の思いを残す。それを読み解く月読・朔夜は依頼を受け、そして人々の死に秘められた思いにせまる。 感動的! 前作「月読」は長編青春小説でもあったけれど、今回は短編でそれぞれ「月導」に導かれた人々にそれを読み解くことで区切りを与える感動的な話だ。スイスイ読めた。何より太田さんは文章がうまい。とてもよく整理されているからわかりやすい。ファンタジーが苦手だけれど、ファンタジー色は濃くないし、何より「人間の問題」と言うのがいい。「月読」はその手助けをする存在としているのが好印象だ。 「般若の涙」が特にお気に入り。これはいたたまれないと初めは思ったし、なんとなく展開は読めたけれど、文章が上手いから感動が薄れない。
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「月読」の続編。今回は連作短編集。 世界観は前作と同じで、月読の人間も同じく朔夜一心。他の面々はもう出ないのかな、と思っていたら、最後の章で出てきて思わずニンマリ。4つのお話の中では、「般若の涙」が一番好きかな。最後、うるっときました。
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ひとが死ぬと現れる「月導」その形は様々で、決まったものはない。そして、死者の最期の思いが残っているとされる月導を読み取れるのは「月読」と呼ばれる特殊能力者だけ-一種のパラレル設定だけど、それ以外は現代と変わらないので読みやすい。二作目。しかし、死んだ人が必ず月導を残していたら、そ...
ひとが死ぬと現れる「月導」その形は様々で、決まったものはない。そして、死者の最期の思いが残っているとされる月導を読み取れるのは「月読」と呼ばれる特殊能力者だけ-一種のパラレル設定だけど、それ以外は現代と変わらないので読みやすい。二作目。しかし、死んだ人が必ず月導を残していたら、そこらへん月導だらけ…?と思うと怖いような綺麗なような。
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最近二作三作目から読み始めてしまうことが多い… 今回も二作目でした。 設定は好きだけどなんかイマイチ。 無理に感動させようと躍起にならなかった所は良いんだけどさ。 でもなんか味が薄い… 月導っていいね。 僕も死んだら月導が出たら良いのに。 月読には読まれたくないけどさ。 生き...
最近二作三作目から読み始めてしまうことが多い… 今回も二作目でした。 設定は好きだけどなんかイマイチ。 無理に感動させようと躍起にならなかった所は良いんだけどさ。 でもなんか味が薄い… 月導っていいね。 僕も死んだら月導が出たら良いのに。 月読には読まれたくないけどさ。 生きていたって証拠、残したいよね。 最後に奇跡起こせたらいい。 これはどうも二作目らしくちょいちょい一作目の話を匂わせていて気になります。 機会があれば一作目も読みたいなぁ。
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月導なんて幻想的で素敵でした。人が死んだ後に現れるモノ。実際あったら世の中たくさんの月導がありそうですねー。月読みの50万は高いのか安いのか。 どうせなら石みたいに手元における形のあるモノがいいなぁ。匂いや存在感はちょっと寂しい。
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一種のパラレル。 人が死ぬ寸前の意志が形として具現化する「月導」。(それは無機物に限らず、ありとあらゆる物として現れる)。そして「月導」の意思を読むことが出来るのは「月読」と呼ばれる存在だけ。 主人公はこの月読。一話ずつの短編集。 短編だからじっくりと感情移入は出来ないものの、死...
一種のパラレル。 人が死ぬ寸前の意志が形として具現化する「月導」。(それは無機物に限らず、ありとあらゆる物として現れる)。そして「月導」の意思を読むことが出来るのは「月読」と呼ばれる存在だけ。 主人公はこの月読。一話ずつの短編集。 短編だからじっくりと感情移入は出来ないものの、死の物語のようなものを感じてしまった。 第二段とは……。前作もぜひとも読むことにしよう。
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「月読」を読んでいない人でもまあ大丈夫かな……でも読んでおくに越したことはないと思いますが。世界観の設定などは、やはり「月読」の方が分かりやすいと思うので。 謎解きばかりでなく、人間ドラマストーリーも魅力の短編集。「月導」ってな要素がまた素敵なんだよなあ。どれも好きだけれど、特に...
「月読」を読んでいない人でもまあ大丈夫かな……でも読んでおくに越したことはないと思いますが。世界観の設定などは、やはり「月読」の方が分かりやすいと思うので。 謎解きばかりでなく、人間ドラマストーリーも魅力の短編集。「月導」ってな要素がまた素敵なんだよなあ。どれも好きだけれど、特にお気に入りなのは「溶けない氷」。このラストにはしんみり。 これはシリーズ化して欲しいなあ。
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面白い。 けれど「月読」が居る必然性が薄いような。 月読のいる世界を楽しむという意味では面白い本。 この方向性でシリーズが進まないことを願う。
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「月読」第二弾。出てたの知らなかったー! とにかく設定が好きです。 今回は連作になってますが、相変わらず良い。さくや氏がかっこいい。
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前作に引き続き月読の一心が探偵の如く事件を解決していく。 幻想的な世界設定の上で現実的な人間ドラマが絡み合う。物語に入り込んでは引き戻され、 自分が死んだら、どんな月導がのこるのだろう。「いかそうめんが食べたい」とかは読まれたくない。笑
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