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儀礼のオントロギー の商品レビュー

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2023/01/07

白川本で参考文献 現代では、「儀礼」は全時代的で無用の長物、あるいは科学や合理性が生まれる前の時代の悪しき風習(つまりオワコン)のように思える。しかし儀礼がその時代の人間社会で想像以上にさまざまな役割を担っていた装置だったという説論。そして儀礼は少なくなり無くなって行くのではなく...

白川本で参考文献 現代では、「儀礼」は全時代的で無用の長物、あるいは科学や合理性が生まれる前の時代の悪しき風習(つまりオワコン)のように思える。しかし儀礼がその時代の人間社会で想像以上にさまざまな役割を担っていた装置だったという説論。そして儀礼は少なくなり無くなって行くのではなく、変更され、再生産されて「儀礼的なもの」という見え方で現代社会にも重要な装置として存在しているとする。つまり「社会が儀礼的なものなしには存続し得ない20」という。また、儀礼自体が存在論的に本質であるとする。その例を紹介しつつ、解説する書。 ただし本書の文体が非常に堅苦しく読みづらい悪文。「…ので記憶に値する18」「…疑問を持つ向きも多い23」など、文体自体が「儀礼的」というか前時代的。近代社会を作ったヨーロッパの思想家・哲学者の名前や引用も必要以上に多出する(文章の権威付けか、著者の知識誇示に感じる。必要ならば注釈にして本の後ろにでもぶら下げといて欲しい)。伝統的で正確な描写よりも、分かりやすく普及力のある文章を心がけることが現代の執筆儀礼だと思うが、16年も前の本なので仕方ないのかも。これは学術論文ではなく単行本なのだから。

Posted byブクログ

2009/10/04

大学のゼミで扱いました。 自分が発表担当だったのでかなり読み込みましたが 個人的にはやっぱりお父様の方が良い文章を お書きになっていたようですね。 早くに亡くなったのが悔やまれます。

Posted byブクログ