コンタクト・ゾーン(上) の商品レビュー
30代後半の未婚OL…
30代後半の未婚OL3人が、バカンスで行った南の島でのクーデターに巻き込まれるお話。最初は現実感溢れるサバイバル物かな? と思ったのですが、民族、宗教についても考えさせられるお話になり、二度美味しいです。日本人OL3人ともキャラがまったく違って、特に主人公と言える外務省勤めのノン...
30代後半の未婚OL3人が、バカンスで行った南の島でのクーデターに巻き込まれるお話。最初は現実感溢れるサバイバル物かな? と思ったのですが、民族、宗教についても考えさせられるお話になり、二度美味しいです。日本人OL3人ともキャラがまったく違って、特に主人公と言える外務省勤めのノンキャリ真央のサバサバした考え方や行動力がカッコいい! 惚れました。南の島に行く前に読んでみることをお勧めします。というか久々に何度も読み返してしまう小説に出会えた。めっちゃ好きやこれ。
文庫OFF
OL3人組がバカンス…
OL3人組がバカンスに出かけた先でクーデターに遭遇してしまう。非現実的な設定でありながらも、働く女性の描写にリアリティがあり、一気に読めてしまう。自分自身が実際に旅行先で同じような目にあったらどうするだろうと考えながら読んだ一冊。
文庫OFF
イタイ・・・!
主人公は30代の独身女性が3人。典型的な「バカな日本人観光客」なのだが、内乱に巻き込まれサバイバル生活を余儀なくされて……。彼女たちの奮闘を通して、見えてくる「日本」の姿。ちょっと、痛いかも。
mari104
第一章は、とにかく3人組の言動が鼻についてイライラする(敢えてそう描かれているのだが)。ここで挫折する人もいるのでは。その後は、アクションからのすわ無人島サバイバルかと思いきや、民族対立や伝統と発展が入り交じる村の様子が重苦しく、しかし丁寧に書かれている。主人公3人にに共感できる...
第一章は、とにかく3人組の言動が鼻についてイライラする(敢えてそう描かれているのだが)。ここで挫折する人もいるのでは。その後は、アクションからのすわ無人島サバイバルかと思いきや、民族対立や伝統と発展が入り交じる村の様子が重苦しく、しかし丁寧に書かれている。主人公3人にに共感できる部分も多い。 下巻も読まないと分からないが、もっと評価されてもよいような。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
独身30台後半女性3人がフィリピン付近の架空のリゾートホテルに滞在。能天気な旅行記かと思ったら内乱に巻き込まれ、ホテルを命からがら船で脱出し行き着いたのは無人島。 これも島をよく調べてみるとホテルのあった島の裏側にたどり着いただけで、現地の人にかくまわれる。 けれど内乱の続く中、いつ日本に帰れるか解らないだけでなく、内乱も誰が誰と戦っているのか、どちらをどちらが優勢なのかまったく解らないまま、住んでいる村が戦場となってしまう? 上巻を読み終えたところまでは設定もストーリーも面白かったが、下巻に入るとそれぞれの命が危ない場面や内乱状態の複雑さがこれでもかと書いてあるので、ちょっと飽きた。 「インコは戻ってきたか」「弥勒」など、この年代の著者の作品は内乱に旅行者が巻き込まれ、または自ら身を投じてという作品があるが、きっとある程度好きなものが書ける作家となって、本当はこういうものが書きたかったのだろうと思った。
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どんな環境でも生き抜くのが女性っぽいと思った。 ※10/4以前に読み終わった本はすべて10/1読破にします。
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三十路を過ぎた女たちがリゾート地で、内乱に巻き込まれる物語。どこか、血なまぐささの中にユーモアがあるのは、3人にそれぞれの個性を与えていてうまく機能しているからだろう。それにしても、弥勒はここが原点であったのか。前々から気になってた作品だったが、このようなストーリーとは知らなかっ...
三十路を過ぎた女たちがリゾート地で、内乱に巻き込まれる物語。どこか、血なまぐささの中にユーモアがあるのは、3人にそれぞれの個性を与えていてうまく機能しているからだろう。それにしても、弥勒はここが原点であったのか。前々から気になってた作品だったが、このようなストーリーとは知らなかった。半島を出よがかなり、シリアスなシーンを詳細に描いていて直後に読んだだけに若干の甘さと中盤の冗長さが目立った。でも、このようなテーマをかける作家の中で彼女は群を抜いていると思う下巻に期待したい。
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この著者は『女たちのジハード』で直木賞を受賞している。 『女たちのジハード』は同僚が次々と寿退社していく中での売れ残ってたOL5人の生き様を連作長編小説の形式で描いた作品で、女だというだけで男の身勝手さの中で生きていかなければならない逞しさが描かれて元気を貰えるような小説だった。...
この著者は『女たちのジハード』で直木賞を受賞している。 『女たちのジハード』は同僚が次々と寿退社していく中での売れ残ってたOL5人の生き様を連作長編小説の形式で描いた作品で、女だというだけで男の身勝手さの中で生きていかなければならない逞しさが描かれて元気を貰えるような小説だった。 本作『コンタクト・ゾーン』も設定は同じで、前半の彼女たちの強さやエゲツなさが描かれているのも同じ。が、読み進むにつれて違う世界に引き込んでいってくれる。 ノンキャリ公務員の真央子、医師免状を持ち買い物依存症の祝子、不倫の恋に悩むOLありさの3人組は、バカンス先のバヤン・リゾートで、テオマバル国の内乱に巻き込まれる。ゲリラの手に落ちた島で、虐殺を逃げ延び、彼女たちは生き残れるのか……? 異文化接触地点(コンタクト・ゾーン)での女たちの闘いが描かれている。それも命を張っての戦いだ。 贅沢三昧に暮らしてきた3人は未開の異文化摩擦の中で政治イデオロギーと向かい合わざるを得ず、共産主義者やイスラム原理主義者たちと対面し、したたかな生存能力を発揮して活動に加わる。 もし、自分がそのような場面に遭遇したらその端緒で死んでいるだろう。 そう思うと彼女らの生存能力の高さが眩しくもあり嘘っぽくも感じる。 そんなことは百も承知の上で著者はぬるま湯に浸かって生きる目標を見失っている同胞女性に「喝!」を入れたかったのではないかとも思う。 ただ、小説とはいえ冒頭の女たちと漂流してからの彼女たちが同一人物と思えないほどの変身ぶりに違和感を感じてならない。 国際紛争の根源的縮図をここで勉強?できたかもしれない。
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篠田作品のいくつかの系統があるうちの一系統の代表的な作品。 読むべし。 #同じように複数の女性が主人公になっても,桐野作品とこうも違うものかと興味深い。篠田作品は,根底に社会的背景が一本太い筋として必ずあるのに対して,桐野作品は個人的特性と人間関係をねっとりと描写するのを主眼...
篠田作品のいくつかの系統があるうちの一系統の代表的な作品。 読むべし。 #同じように複数の女性が主人公になっても,桐野作品とこうも違うものかと興味深い。篠田作品は,根底に社会的背景が一本太い筋として必ずあるのに対して,桐野作品は個人的特性と人間関係をねっとりと描写するのを主眼としているので,両方を読むといろいろ面白くて二倍お得な感じ。
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上下巻。インコと同じようなStory。バカンスに行ったお気楽日本人女性が現地の争いに巻き込まれて、生き延びる。 ガイドの工藤がいきなり消えたのにはびっくりだったが。。。。
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