ふしぎだね!?ダウン症のおともだち の商品レビュー

玉井邦夫【監修】

2010/12/29

薄い絵本だからすぐ読め終えられる。
前半に事例とそれへの対応を、後半にごく簡単なダウン症の基礎知識が書いてある。
ダウン症が染色体異常(21本目)によるもので、知的障碍が伴いやすいことは有名だが
その他のことは知らないことが多くてとても勉強になった。
ダウン症の人は関節と筋肉がやわらかく、首や頸椎が弱いこともあり
その骨格の発達が原因で、患者さんは顔が似ていることが多い。
また、ダウン症の人は動作や発達がゆっくりで、合併症を持っていることも多く
近視や難聴、舌やあごの構造が発達しておらず喋りにくい、
自律神経が働きにくく体温調整が難しいといった問題も抱えている。
精神面では、人懐っこい人が多いが、社交的だからこそ自分の気持ちを抑えこみがちで
気持ちの切替え苦手という面を持つという。
入門にはいい本だったが、やはり絵本なのでもっと詳しい本を読みたくなる。