新・夢十夜 の商品レビュー
芦原すなおは最近いい作品にあたるので期待してたのだが、微妙であった。 連作短編であるが、どの話も印象も展開もオチも似通っていて、だからといってキレイな規則性があるわけでなく、ついついぼんやり読んでしまうものだった。 次は、青春ものを読もう。 2+
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この現実は本当に現実なのか。もしかすると夢かもしれない。夢だとしたら誰の夢か分からない。早く目覚めたい。いや、目覚めるのも怖い・・・というような怖さを感じる話。
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- ネタバレ
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夏目漱石の「夢十夜」に触発され,執筆されたという夢にまつわる短編を集めた短編集。創元推理文庫から出ているが,ミステリ的な要素はほとんどなく,「世にも奇妙な物語」を思わせるような不思議な作品がそろっている。 いずれも夢をテーマにしているが,「老人の死」と「子ども」,「子ども老人の関係」が描かれている「時の小鳥」や「てんまり」のような作品は,寂しい雰囲気はあるが,まだほのぼのしている。 夫婦,男女の関係を描いた「水車」,「野ばら」,「猫回し」,「ぎんなん」,親子の関係を描いた「いきどまり」,「おむかえ」,夫婦と親子を合わせ,家族の関係を描いた「初夢」,「さつき闇」。いずれも,やや分かりづらい部分はあるが,ホラーといってもいいような怖さがある。 全体的に見て,好みの作風ではない。読み終わった後のカタルシスはなく,もやもやしたものが残った。読解力があれば,もっと楽しめるのかもしれないが…。★2で。
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理不尽で終わりが見えない、だからこその夢。 漱石の夢十夜に倣った作品だけどどの話も死の影が濃い。 似たような話ばかりだったのが残念。
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