京味深々(2) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] <1> 『蛸虎』のたこ焼き、『松屋藤兵衛』の福耳、『みなとや幽霊子育飴本舗』の幽霊子育飴、『マリヤ』のハンバーグ焼きそば、『アジェ』のホソ塩、『緑寿庵清水』の金平糖…etc. 西陣生まれ、生粋の京都人である著者が、観光客が絶対に知り得ない、京都の味を公開。 「よそさん」でない目線で、京都の食と京都人を語り尽くした、美味しいエッセイ。 <2> 「グリル生研」のカニコロッケ、「千本ゑんま堂」の閻魔さまのお目こぼし、「八起庵」の鶏のすき焼き、「宇治田原町」の古老柿、「ロバのパン屋」の蒸しパンカステラ…。 西陣生まれ、生粋の京都人である著者が、「よそさん」は決して辿りつけない、京都の「旨い場所」を余さず紹介。 京都人気質と京都を語り尽くした美味しいエッセイ第2弾。 [ 目次 ] <1> ちらし寿司―質素道楽 福耳―幸せの愉しみ方 水尾の柚子―パッケージのかほり 天下一品―パラサイト・ラーメン カツサンド―挟まれた宇宙 すぐき―つけもの行儀 幽霊子育飴―虚構キャラメル すき焼き―ジュネーヴ鍋 生麩餅―吉野太夫かくありなん 青葉―73点〔ほか〕 <2> みたらしだんご―花には団子 カニコロッケ―ロビンソン未亡人のメニュー 白味噌―呪われた雑煮 スコーン―カンはヤカンのカン 鯖ずし―馬に踏まれた午後 穴子のフリット生春巻き仕立て―ミシュランいらん 京都ラーメン―はんなり獣臭い 赤玉パン粉―マクドナルドの敗北 はもそうめん―倫敦の夏、京都の夏 抹茶パフェ―哀しみに、ご馳走さま〔ほか〕 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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“とにかく甘味の豆には子供の頃から目がなかった。あったら、あるだけ平らげた。こないだも大鍋いっぱいに小豆を煮て、器にも取らずスプーンですくって食べていたら、英国人の相方に見つかってバケモノに出くわしたような顔をされた。愛とは、こんなふうに終わるのかもしれない。” 京都の食べ物を...
“とにかく甘味の豆には子供の頃から目がなかった。あったら、あるだけ平らげた。こないだも大鍋いっぱいに小豆を煮て、器にも取らずスプーンですくって食べていたら、英国人の相方に見つかってバケモノに出くわしたような顔をされた。愛とは、こんなふうに終わるのかもしれない。” 京都の食べ物をエッセイで紹介。 知ってるものもあったけど、知らないものも。 どれも美味そう。 “「もし、この世の中に十種類しか野菜がなくなるとしたら、なにを残すか」 この遊びを友人たちとしょっちゅうする。テーマは「野菜」以外にも「果物」だったり「寿司ネタ」だったり、あるいは「香辛料」や「ケーキ」だったり様々だ。友人の吉野朔実嬢なんかとも、よく激論を交わす。日頃冷静な彼女が、このまったくの机上の空議論にはかなりエキサイトする。もう、真剣勝負だ。”
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