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栄光の敗者たち の商品レビュー

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2013/08/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

近鉄がいかにドラマティックな球団だったか。79年11月4日の日本シリーズの江夏の21球。88年10/19のロッテ2連戦の悲劇。01年9月26日の北川博敏の代打逆転満塁サヨナラ胴上げホームラン。いずれも球史に残る名勝負ばかりです。しかし、この著者は少しそれに酔い過ぎていて、流石に熱狂的ファンであったはずの私も若干白けました。 懐かしい猛牛戦士たちを紹介しています。栗橋、小川、平野、大石、梨田、金村、鈴木貴久、村上、石渡、吹石、そして代走専門の藤瀬など、いずれも名前を見るだけで当時の興奮が蘇ってきますのですが、私の記憶の中だけに留めて置いた方が良いのかなと反省しました。また、私的には羽田、永淵、伊勢、神部、清らが出てこないことは少し寂しいです。それにしても近鉄のバンカラな雰囲気は何ともいえない楽しいものでした。著者は近鉄百貨店に勤務していたとのことで、近鉄ナインには詳しく、また親しくお付き合いしたとのことですが、佐々木恭介、ジャンボ仲根、そして監督としての鈴木啓示などに対する冷たい書き方はちょっと主観的過ぎるように思いました。

Posted byブクログ