ひらがなの美学 の商品レビュー
著者の、矢鱈に中国を持ち上げようとする姿勢には若干違和感というか、嫌悪感を抱くものの、掛字という技法については素直に敬服した。 濁点半濁点が付かない昔の平仮名ならではの技法が、平仮名の整理統合に依って失われたのはやはり残念に思う。
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しばしば古筆にみられる脱字は、本当に単純なケアレスミスなのか。もしかしたら、これは掛字とでもいうべき極めて意図的な技法ではないのか。ひらがなとは一体何なのか、謎と魅力が深まっていく。歴史を振り返り美しい現字に触れながら「ひらがな」の世界を存分に堪能した。
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