スターリン、ヒトラーと日ソ独伊連合構想 の商品レビュー
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太平洋戦争開始前、アングロサクソン連合に対峙するため、日独伊に加え、ソビエト連邦との同盟を模索した時期があった。これは、ヒトラーの対ソ戦決意により崩壊したが、その過程を、ソビエト未公開資料とあわせ検証するもの。対英仏戦前の独ソ接近にも兆候はあり、さらには、ドイツの対ソ戦開始にも兆候があったことが本書から読み取れるが、これを見落とした関係者(特に後者は松岡外相当時)の責任は重大。このプロセスが丁寧に論じられる。ドイツに振り回された日本の外交・情報収集の失敗を知るのに有益な一書である。購入の方向で。
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