魔術師エベネザムと禁断の都 の商品レビュー
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図書館から借りました ファンタジー。続編。三巻目。完結編。 高名な魔法使いエベネザム。その頼りない弟子ヴァント坊。 魔法使いが酷い病になって、それを直すために旅に出る。 目的地は「一千の禁断の快楽の都ヴァシタ」。 到達してみると、悪魔によって都は消されていた。 それを見つけるために、悪魔の世界「地底界多重地獄」にゆくはめに。 ヴァントの恋人、レノアはさらわれてしまうし、持っていく武器は「戦うのが嫌いな喋る魔剣」だし、嘘がつけなくて地獄を追われた悪魔スナークスを道案内に、めちゃくちゃに再開発(悪魔の言い方では『再活性』)された地獄を旅する。 へなぶりガックスクス(ラスボスを兼任する毎度出てきては負ける悪魔の総大将)はタール・バーガーのチェーン店をあっちこっちに建設し、地獄らしい景色を潰していく。 毒苺畑や、硫黄の川とか沼とか、そういったえげつない自然が「地上げにあっている都市近郊」のごとくに、変な商店街に化けていく。 個性的な、頭のあまりよくない連中がわらわらと出てきて戦い、ばかばかしい勝利を収める。 いやはや。 きちんと終わって良かった。 ヴァントのは優柔不断で、昔の恋人と今の恋人の板挟みになっているときが、悪魔の群の中で戦わされているときより苦しそう(笑)
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