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書の風景 の商品レビュー

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2009/10/22

人と人が出会うように、人と本も出会うことがあると私は思っています。 時々、「この本が読みたい! 今すぐじゃなくてもいいし、今は読む時間がないけど、読んだら絶対自分にプラスになると思う。ここで買わなきゃもう出会えない本かも!」という本と出会います。そして決意して購入したうちの1冊が...

人と人が出会うように、人と本も出会うことがあると私は思っています。 時々、「この本が読みたい! 今すぐじゃなくてもいいし、今は読む時間がないけど、読んだら絶対自分にプラスになると思う。ここで買わなきゃもう出会えない本かも!」という本と出会います。そして決意して購入したうちの1冊がこの本です。 中国の書に関係したエッセイ集であるこの本ですが、私が購入の決め手になったのは、帯で陳舜臣先生が「書と人のすがたをおだやかに説く。(中略)まだまだ彼の愛情に満ちた書と中国の話をききたいから。」という言葉がひとつ、文章の読みやすさがひとつでした。 そして、購入してから1年たち、自分の今の考え・感情と、この本を読みたい気持ちがマッチして、読み始めました。 予想どおり、とても面白く、あたたかみのある視点で語られる、中国の数々の書家や人物たちのエピソード、書自体の鑑賞の仕方が凄く気に入りました。 李白、杜甫、蘇東坡、魯迅、毛沢東、陸游、徽宗皇帝、杜牧、郭沫若、呉鎮、乾隆帝、玄宗皇帝などを各エッセイの主人公とし、王義之や王献之はもちろんのこと、三国志でおなじみの曹操、曹丕、鍾ヨウなども登場します。 副タイトル「書と人と中国と」が示すとおり、芸術としての書道の話にとどまらず、中国の歴史や人物、風習なども描かれています。中国好きの方にはオススメしたい本です。

Posted byブクログ