本能はどこまで本能か の商品レビュー
本能という言葉は広く使われており、人間その他の動物が示す、学習によるものでは無さそうに見える(生得的に見える)行動を本能によるものと解釈しがちである。 しかし、ある種の猿が実験室で育つとヘビを怖がらない(実験室で育てても生きた虫をエサにするとヘビを怖がる)ようになるように、本能的...
本能という言葉は広く使われており、人間その他の動物が示す、学習によるものでは無さそうに見える(生得的に見える)行動を本能によるものと解釈しがちである。 しかし、ある種の猿が実験室で育つとヘビを怖がらない(実験室で育てても生きた虫をエサにするとヘビを怖がる)ようになるように、本能的に見える行動が、全く学習なしで発現するわけでは無い。 動物は卵の中、母体内の化学的環境からも影響を受けており、卵にいる、胎内にいる間にも学習している。 本書は、遺伝や本能に大きな役割を見出す生得論に対する懐疑を表すものでも、コンラートローレンツやチョムスキーもけちょんけちょんだ。 事例が面白く、語り口も軽めだが、内容は軽くは無い。
Posted by
ちょっと退 屈だったかなぁ~。 へぇ~。とか、ほぉ~。とか、思いながら読んだけど うぅ~ん。人を産み育てた一人の親としては、 「本能」って言葉が嫌なら、「指向」みたいなものは感じたけどなぁ。 ともあれ、夢中になってガーって読む本が続いたので、 こんな風に活字だけ純粋に追う、活字...
ちょっと退 屈だったかなぁ~。 へぇ~。とか、ほぉ~。とか、思いながら読んだけど うぅ~ん。人を産み育てた一人の親としては、 「本能」って言葉が嫌なら、「指向」みたいなものは感じたけどなぁ。 ともあれ、夢中になってガーって読む本が続いたので、 こんな風に活字だけ純粋に追う、活字中毒を満たすためだけの本も たまにはアリだ。
Posted by
図書館から借りた本。読む時間がなかったので返す前に申し訳程度に3分で読んだ。 むろん内容の詳細を知ることはできなかったが、本能と学習という一見奇妙に思える言葉の組み合わせから想起したことがらについて記録。 匂い、振動、それから気配。そういったものを通じてコレスポンドする情報の総称...
図書館から借りた本。読む時間がなかったので返す前に申し訳程度に3分で読んだ。 むろん内容の詳細を知ることはできなかったが、本能と学習という一見奇妙に思える言葉の組み合わせから想起したことがらについて記録。 匂い、振動、それから気配。そういったものを通じてコレスポンドする情報の総称を本能と呼ぶのでは無いか。テキスト中にタンパク質という言葉がでてきたがあれは何を意味するのだろう。遺伝子の研究?それが変わると「本能」も変化するのか? ひとつ感ずるのは、いきものにはひょっとしたら、その種別を超えて「本能で会話する」世界があるのではないかと思う。 2011.2.10
Posted by
- 1