医療経済・政策学の視点と研究方法 の商品レビュー
リハビリ医から医療経済学者へ転向した二木立先生の本。 第五章には二木先生の勉強の技法が書かれている。Economist、NEJM、JAMA、新聞6紙、等々、先生の読書量に驚かされる・刺激される。臨床医時代から毎日2時間の社会科学の勉強、1時間の英語の勉強、休日には8時間の独習を自...
リハビリ医から医療経済学者へ転向した二木立先生の本。 第五章には二木先生の勉強の技法が書かれている。Economist、NEJM、JAMA、新聞6紙、等々、先生の読書量に驚かされる・刺激される。臨床医時代から毎日2時間の社会科学の勉強、1時間の英語の勉強、休日には8時間の独習を自らに課していたなんて・・・なんて向上心が強くマゾヒスティックな。負けてらんねえ。 『医療経済学』のあとがきに二木先生が臨床医から医療経済学者になったいきさつが書かれているとのことだが、この本なかなか手に入らない(泣)。 抜書。 夏目漱石「科学者哲学者もしくは芸術家は道楽的職業」(『私の個人主義』より)、なんていい職業だ。 シラー「青春の夢に忠実であれ」
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二木先生の医療経済学・政策学の研究の視点とこれまでの研究法や勉強法や資料集めを含めた自伝的な著作。経済学に疎くてよく知らなかったのだが、医療経済学には新古典派と制度派があるということ、米国は新古典派、私の理解で言うと医療は市場経済に任せようという考えが主流であるも、日本や欧州など...
二木先生の医療経済学・政策学の研究の視点とこれまでの研究法や勉強法や資料集めを含めた自伝的な著作。経済学に疎くてよく知らなかったのだが、医療経済学には新古典派と制度派があるということ、米国は新古典派、私の理解で言うと医療は市場経済に任せようという考えが主流であるも、日本や欧州など公的制度がある程度に整っている国では役に立たないということ。ただ医療制度や政策を見る場合、その背後をみれば将来予測が立つとのことで、それを二木先生は研究されているわけであるが、背後を視るには日々の学びが必要であることは論をまたない。そのための二木先生の医学生時代からの勉強であるが、とうてい真似ができるものではないが、少し爪の垢程度でも真似ができるとしたら、読書ノートをつけるくらいか。在野の研究者として出発した御苦労の程はよくわかり、一介の年をとった臨床家としては、若い時にこの本に出会っていたらと思う。お勧め本など紹介されており、引き続き勉強するにはガイドブック的に使えるが、お勧め本も膨大にあるので、残された時間で選択して読んでいくしかないなと思う読後感であった。
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二木「流」の医療経済・政策学研究者としての気骨、方法、この学問体系の在り方を二木流の文体で書かれている、と思う。読書量、文献検索量が半端なく、その中で選りすぐられた必読本がレビューされてる。印象に残る言葉は、私もこころに響くものが多いが、ボスの口癖もにていて心中穏やかには読めない...
二木「流」の医療経済・政策学研究者としての気骨、方法、この学問体系の在り方を二木流の文体で書かれている、と思う。読書量、文献検索量が半端なく、その中で選りすぐられた必読本がレビューされてる。印象に残る言葉は、私もこころに響くものが多いが、ボスの口癖もにていて心中穏やかには読めない。
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本題ではないかもしれないが、こんなにはなかなかできない。夜8〜10時に就寝だそうだから、夜の講義や学生との飲み会とかはどうしているのだろう。
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2007/3/18 日経新聞に紹介記事あり 専門書的なタイトルだが、参考になる勉強法、アイディアが詰まっているらしい。 松本市図書館にあり
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医療経済・政策学は如何にしてこの世に生まれたか 本書中に「【コラム7】私の書評パターン」を設け、書評の指南も書かれていることを承知で 本書のレビューを書く事は無謀であるが進める。 臨床の医師から、医療経済・政策学研究者に歩んだ著者の経歴・経験に十分に裏打ちされ、更にその経験...
医療経済・政策学は如何にしてこの世に生まれたか 本書中に「【コラム7】私の書評パターン」を設け、書評の指南も書かれていることを承知で 本書のレビューを書く事は無謀であるが進める。 臨床の医師から、医療経済・政策学研究者に歩んだ著者の経歴・経験に十分に裏打ちされ、更にその経験を咀嚼し体系化を試み、日本福祉大での教育者としての実践経験を踏まえ本書が生まれている。 本欄の仕組みを利用すれば、著者の経歴・本書の構成は参照可能であるから、それらは省略する。 本書の読者対象を医療経済・政策学研究を希望する学部・院生・研究者に限定する必要は無い。 「現場至上主義」に陥る必要は無いが、医療政策に翻弄される医療従事者の側が、本書を導きの手段として活用し、医療政策を分析し自己の位置づけを解析する武器と出来れば、著者の言う「国籍のある医療経済学」の確立にしするのではないか。
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