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歳月 の商品レビュー

4.2

25件のお客様レビュー

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2019/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

茨木のり子さんが亡くなったご主人三浦安信さんへの思いを綴った詩で 気恥ずかしさすら感じるほどどれも赤裸々にキュートで切ない。 ご本人が亡くなられた後箱から見つかった一連の詩。 恥ずかしいから、とそのまましまわれていたものが 甥の宮崎治さんの手により出版された。 経緯を記した「Y」の箱という文章がまた素敵だった。 ここまで夫を愛していた茨木さんは、きっと今頃再会できて大喜びであろうと 残された者たちが思える愛の深さが沁みてくる。

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2017/10/25

素晴らしかった。 ぐっときた。 こんな気持ちになれる二人とは、 どんな結びつきなんだろう。 素晴らしかった。

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2015/12/28

2015/12/28読了。 詩集を手に取ったことはほぼ無かったのに、何かで読んだ書評で興味を持ち読んでみることに。 彼女のひたすら夫を思う詩の数々に、人間の衝動的な感情はあれど品格を感じてなんとも言えない気持ちになった。

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2014/08/03

旦那さんへの想いを集めた詩39篇が詰まった詩集。 (存在)の破壊力がすごい。 コトバでこんなにも ひとの心を掴んでしまうなんて。 あの時の想いも、あの瞬間の想いも、 カタチにしてしまうなんて。 見えるようにしてしまうなんて。

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2013/01/13

『なれる』『(パンツ一枚で)』が特に好き。こんなにも好きで、愛しあえる相手に巡り逢えて、うらやましい。

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2012/11/09

GUEST 034/フォークシンガー・小室等:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2011/06/post115128.html

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2012/01/15

誰かをこんなに風に好きになって、愛してみたいと思わせる、純粋で尊い愛の形・・・。 少女のようないじらしい愛の告白に心打たれました。

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2011/12/04

とある雑誌のラブレター特集で紹介されていた詩(「パンツ一枚で」。一番下に抜粋します)に胸を摑まれ、また愛くるしい表紙に魅せられ、手にとりました。詩人・茨木のり子が、死別した最愛の夫への想いを綴った詩集です。 震災があった今年だからこそ、言葉のこだまが重く広い気もしました。 目に...

とある雑誌のラブレター特集で紹介されていた詩(「パンツ一枚で」。一番下に抜粋します)に胸を摑まれ、また愛くるしい表紙に魅せられ、手にとりました。詩人・茨木のり子が、死別した最愛の夫への想いを綴った詩集です。 震災があった今年だからこそ、言葉のこだまが重く広い気もしました。 目には見えない足跡をたどり、「あばらのあたりから、吐息のようにわいて出る哀しみの雲烟」。夏の夜の庭に見る、あちらの世界への回転扉。たくさんの男を知りながら、ついに一人の異性にさえ逢えない女も多い中で、ひとりの男を通してたくさんの異性に出逢った幸せ。 書きとどめられている一つ一つの情景に、とてつもない恐怖を感じると同時に、こんなに「実体」を越えて想える人ができることに人間としての究極の倖せを感じもする。 人の数だけ永遠の別れはあるけれど、「決定的他人」を「選んで」添う伴侶との別れは、私にとってはもう、想像さえも及ばない世界。 想像だけで胸が締まるのだから・・・これを読んで母が流すであろう涙は、子としては更に胸が締まる。ので絶対親には貸さない。 【パンツ一枚で】 パンツ一枚で うろうろしたって 品のあるひとはいるもので 暮らしを共にした果てに  相棒にそう思わせるのは 至難のわざでありましょうに らくらくとあなたはそれをやってのけた 肩ひじ張らず ごく自然に ふさわしい者でありたいと おもいつづけてきましたが 追いつけぬままに逝かれてしまって たったひとつの慰めは あなたの生きて在る時に その値打ちを私がすでに知っていたということです

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2011/05/19

筆者がセックスの描写や言葉を使うのがとっても意外。それゆえ自分の死後に発表して欲しかったのだろう。 亡き旦那様へのラブレターのような詩集。 一人の人をここまで濃く、深く愛せるのかと感動する。 ふと己を反省する。

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2011/03/08

亡くなってしまった愛する人をの輪郭がぼやけてしまわないように、薄まってしまわないように紡がれることばたちが、私を掴んではなさなかった。何遍も読んだ。大好きな詩集だった。とりわけ「月の光」「部分」「手」が好きで、愛する人の身体を動きを、色褪せないよう繋ぎとめている詩が響いてきた。 ...

亡くなってしまった愛する人をの輪郭がぼやけてしまわないように、薄まってしまわないように紡がれることばたちが、私を掴んではなさなかった。何遍も読んだ。大好きな詩集だった。とりわけ「月の光」「部分」「手」が好きで、愛する人の身体を動きを、色褪せないよう繋ぎとめている詩が響いてきた。 ぼんやりと想像する。Yが生きていた頃の「鼻梁 頬 浴衣 素足」。

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