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コンテナ物語 の商品レビュー

3.9

92件のお客様レビュー

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    21

  2. 4つ

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2023/04/22

様々な著名人がおすすめしていたので読んでみた。 コンテナ前とコンテナ後の海運についてもしっかりと書かれているので、読んでいて置いてきぼりにはならずに最後まで読めた。 イノベーター理論のコンテナ版と考えると、なるほど確かにと理解できる。 物事変えるには、度胸とスピードと流れを読む力...

様々な著名人がおすすめしていたので読んでみた。 コンテナ前とコンテナ後の海運についてもしっかりと書かれているので、読んでいて置いてきぼりにはならずに最後まで読めた。 イノベーター理論のコンテナ版と考えると、なるほど確かにと理解できる。 物事変えるには、度胸とスピードと流れを読む力だと改めて思った。

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2023/04/07

コンテナ輸送の効力と影響を、歴史を紐解きながら物流や産業、社会制度といった視点から俯瞰してまとめ上げ、一人の男に焦点を当てることでエンターテイメント性を纏うことにも成功している良書。 コンテナリゼーションが巻き起こす圧倒的なパワーとエネルギーが紙面から溢れるようで一気に読み切っ...

コンテナ輸送の効力と影響を、歴史を紐解きながら物流や産業、社会制度といった視点から俯瞰してまとめ上げ、一人の男に焦点を当てることでエンターテイメント性を纏うことにも成功している良書。 コンテナリゼーションが巻き起こす圧倒的なパワーとエネルギーが紙面から溢れるようで一気に読み切った。 モノを運ぶとはどういうことか、あるときは各人の視点から、あるときは経済性から、あるときは効率性からメタ視点で紐解いていて、知的な刺激に満ちている。 単なる近代史解説に留まらず、生き方や考え方にも示唆を与えてくれそうだ。

Posted byブクログ

2023/03/04

アルミ製の巨大な箱が、世界をひっくり返した話。 風吹けば桶屋が儲かる的な、思わぬところで因果関係が結ばれて影響してるところがおもしろかった。こういう話ワクワクする。 長い。

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2022/03/08

ビルゲイツとひろゆきが激賞していた。アメリカで起きた10年間ほどの話のうち調べたことが漏らさず書かれているので途中で苦痛になりました、ラスト2章でコンパクトに要点がまとめて書かれてるので、そこだけ読めばよかった。なので、ネットの要約でことは足ります。ただ合理的だからすんなり広がる...

ビルゲイツとひろゆきが激賞していた。アメリカで起きた10年間ほどの話のうち調べたことが漏らさず書かれているので途中で苦痛になりました、ラスト2章でコンパクトに要点がまとめて書かれてるので、そこだけ読めばよかった。なので、ネットの要約でことは足ります。ただ合理的だからすんなり広がるのでなく、既得権の抵抗勢力も甚だしくて(労働組合・規格・港同士・運賃・陸上運送・行政)、最後にパーフェクトな勝者が生まれたわけではないというのも印象的。コンテナの発展により、大きめな港でないと寄港もしてもらえなくなり、ロンドンやリバプールといった歴史だけ古い港はどんどん貨物取扱量が減っていった。ちなみに、ひろゆきがこの本を激賞した理由は次の5つを充足しているからだそうです。3番めあたりはまさにひろゆきの視点ですよね(・今後10年以上も影響を与える技術や文化に関する話。・結論に至る経緯と理由に筋が通ってる。・資料から組み立てられていて、個人の感想を書いてるわけではない。・一般的な”常識”とは違う結論や発見がある。・読んでいて面白い。)。

Posted byブクログ

2022/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今みなとを対象に仕事してる訳だけど、本来土木屋ではない自分が何で~?と、人に説明するのが非常にめんどい。自分にだってよく分からないうちに今に至ってるというのに。 そんな自分がこの仕事を続けている理由のひとつは、みなとはコンテナ物流という一つの機能だけでも、こんなに奥が深い対象であることがこの本を読めばわかる。 この手の産業史は、2ページで眠くなる専門書か、あるいは自慢話かプロジェクトXになっちゃいがちなんだけど、ちゃんと読ませる文章・構成でかつそれなりの裏付けもあるという著者(と訳者)の力量はなかなか。

Posted byブクログ

2021/09/20

世界を変えたのは「箱」の発明だった。という副題が全てだった。 コンテナという箱が生み出されて、船が変わり、港が変わり、ついには働き方や生活が変わった。本当に、世界を変えたのは箱だった。 その、驚くほどの変化の流れが、丹念に書かれている。 箱に携わった人達誰もが、これほど世界が変わ...

世界を変えたのは「箱」の発明だった。という副題が全てだった。 コンテナという箱が生み出されて、船が変わり、港が変わり、ついには働き方や生活が変わった。本当に、世界を変えたのは箱だった。 その、驚くほどの変化の流れが、丹念に書かれている。 箱に携わった人達誰もが、これほど世界が変わるとは思っていなかっただろう。 そして、ネットショッピングが立ち上がる中、箱の使い方は、これからも発展の鍵になるような気がする。

Posted byブクログ

2021/06/15

コンテナが開発された背景を、実際の物語で紹介した本。いかに効率良く、船・トラック・鉄道でシームレスに運べるかを考え抜き、競合他社や規制と戦いながら、現在の規格化されたコンテナが開発された。

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2021/05/12

1956年に誕生したコンテナ船が世界の船、物流、サプライチェーンを変えていく。1960年代まではアメリカ国内でジワジワと広がり、60年代から70年代にかけて国際航路に広がっていく。

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2020/10/18

コンテナ化の影響はそれほど大きくないとしている論者もいるとのことである。確かにコンテナが開始された1956年以降のグローバル化がすべてコンテナ化に起因するとは勿論思わないが、輸送コストの劇的な低下によるグローバルサプライチェーンの実現と定時性・予見性の確保は経済のグローバル化にお...

コンテナ化の影響はそれほど大きくないとしている論者もいるとのことである。確かにコンテナが開始された1956年以降のグローバル化がすべてコンテナ化に起因するとは勿論思わないが、輸送コストの劇的な低下によるグローバルサプライチェーンの実現と定時性・予見性の確保は経済のグローバル化において大きな役割を果たしたと考える。 1.8万TEUどころか2万TEUを超える船が建造される今をリードするコンテナ会社を見ると、やはり先行者利得というものはあまりなく、第二集団で利点を最大化した方がいいのではないかと思ってしまう。すでに環境問題への対応という新たな局面に入っている中で、コンテナ輸送がどのように変容していくのか新しい時代に差し掛かっているのだと思う。 最後に、この本の主人公とも言えるマルコム・マクリーン氏。規制で諦めるのではなく、むしろそれを逆手に取るかのように邁進していく切れ者さとバイタリティーに魅了されました!

Posted byブクログ

2020/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1956年3月、トラック運転手からスタートしたアメリカの陸運業者マルコム・マクリーンはコスト削減と交通渋滞回避のため、トラックから箱だけ切り離して船に乗せる海上コンテナ輸送を始めた。ただ、そのことを成果に結びつけるのは容易ではなかった。陸上、海上輸送の兼業を禁止する規制当局との戦い、埠頭を牛耳る沖仲士組合の山猫スト等の抵抗をおさえての苦闘が続く。その後、相次ぐリスクの高い企業買収、莫大な設備投資、ベトナム戦争の兵站輸送でチャンスをとらえ、世界最大級の海運業者に。ただ、最終は大きな負債を抱えて倒産、公の場から姿を消した。2001年5月死去された時は、世界中のコンテナ船が汽笛を吹聴し弔意を現わしたと言う。コンテナ自体が使われ始めたのは1920年代、港湾荷役がボトルネックで普及しなかった。その使い方に工夫を加え、巨大なクレーンと広大なトラックヤード、コンテナ船の最適化等、コンテナリゼーション=トータルロジスティクスを構築し、物流革命を引き起こした。ビル・ゲイツは毎年その年に発行された本から推薦書を数冊紹介しているが、「2013年に読んだ記憶に残る7冊」の中の1冊として本書を紹介。「コンテナ出荷への移行がどのようにして世界の経済やビジネスに大きな影響を与えたかについて非常に読みやすく書き上げています。読了後、私のコンテナに対する見方は完全に変わりました」。物流人は、読んでおくべき本の中の1冊。

Posted byブクログ