都市プランナー田村明の闘い の商品レビュー
横浜市で都市プランナーとして活躍した田村明氏の自伝。自らが関わった関内地区の開発、乱開発のコントロール、みなとみらい地区の開発等のいきさつや取り組み、その結果について述べられている。従来の縦割り行政を排し、総合性の観点で分野の幅を超えた取り組みについて紹介がなされている。 「総合...
横浜市で都市プランナーとして活躍した田村明氏の自伝。自らが関わった関内地区の開発、乱開発のコントロール、みなとみらい地区の開発等のいきさつや取り組み、その結果について述べられている。従来の縦割り行政を排し、総合性の観点で分野の幅を超えた取り組みについて紹介がなされている。 「総合性」と言う言葉と「市民の政府」と言う言葉が本書のキーワードになると思うし、また、これらのキーワードが今後の行政のあり方において重要な位置づけを占めると考えられる。行政課題は複雑化しているため、分野や部局を超えた対応をする必要があり、その対応は市民のための取り組みでなければならない。 一方、「市民の政府」については、組織の原理で行動するのみでなく、その行動が市民のためになっているか、常に検証する必要がある。本書では「市民の政府」を目指し、従来の縦割り行政や役所の慣行を排除する取り組みが紹介されており、市民の立場で考えることを常に念頭に置かないといけないことが認識させられた。(現在の横浜市職員採用試験の根源がここにある気がする。) 地方自治体の職員として働く場合、このような本を読めばモチベーションが上がるし、実務において参考になると感じた。
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横浜で都市計画をになってきた著者が自らの業績をまとめた本。具体的な過程が描かれているが、自慢話の香りが強くなっていることは否めない。
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