「今の中東」がわかる本 の商品レビュー

大野元裕【著】

2020/04/17

第二次世界大戦後から、大量破壊兵器保有を名目にジョージ・ブッシュのアメリカがサダム・フセインのイラクに仕掛けた2003年のイラク戦争、その後のイラク国内の混乱、といった2007年前後までの中東の歴史を概説。

パレスチナ問題の発端となった英国の三枚舌外交（英国がアラブの独立を約束したフセイン・マクマホン協定、英国が仏と露によるアラブ分割を約束したサイクス＝ピコ協定、英国がアラブの地にイスラエル建設を約束したバルフォア宣言）も、ここで復習することができる。

湾岸諸国の事情も限られたスペースで詳しく説明してあり、中東の現状を知るためには格好の一冊。英米のニュースは中東に関するものが多いのだが、これで少しはわかるようになるかな。国名とその位置関係もだいたい覚えてきたし。

あとは2008年頃から現在までの歴史だが、考えてみるとこの期間は、オバマ政権の一期目にあたる。
本書で繰り返しアメリカの中東への影響力増大が語られているが、そうすると、オバマ政権の一期目を追っていけば、中東の現在までを押さえることができるわけだ。

2010/06/25

わかりやすいし、あっという間に読める。中東について勉強するための導入本としていいと思う。この本をまず読んで別の本に取り掛かるという感じ。自分はイスラム教に興味があるけど、そこの掘り下げていこうとしたら、やっぱり他のものを読んだ方がいいだろう。

2009/10/04

08年7月読　ヨルダンに行くので、基礎理解をと思い、購入。近年の複雑な中東情勢を大雑把に理解するには、とても読み易くお勧めの本でした。

2009/10/04

「今の…がわかる本」シリーズ、もうアメリカ、インドときたら中東も行ってしまえ、ということで買った一冊。中東はホント分からなくてねえ…。そんな素人（私）にオススメの一冊。やっぱり今の世界情勢をみるのに中東は欠かせない。…ま、今の世界情勢を私が読んだところで何が動く訳でもないんだけど（それをいったら元も子もない）。