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中原の虹(第3巻) の商品レビュー

4.2

35件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/11/20

清朝、中華民国、満州、諸外国の圧力・・・なんだか複雑になってきて読んでいて頭の中が混乱したけれど、まさにそんな時代だったのだろうと感じました。

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2023/09/07

物語が進むにつれ、先が気になる展開。面白い。 西太后が亡くなった後ということで、春雲の登場が少ないのが残念。

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2023/03/19

第三巻は西太后と光緒帝死去後の清朝の混乱が描かれます。その混乱に乗じて袁世凱が再び清朝の実権を握ります。 一方で満州に関しては張作霖がほぼ手中に収め、万里の長城を越えるところまで迫ります。 他のレビュアーさんも書かれていますが、西太后亡き後の物語になんとなく華やかさというか、色彩...

第三巻は西太后と光緒帝死去後の清朝の混乱が描かれます。その混乱に乗じて袁世凱が再び清朝の実権を握ります。 一方で満州に関しては張作霖がほぼ手中に収め、万里の長城を越えるところまで迫ります。 他のレビュアーさんも書かれていますが、西太后亡き後の物語になんとなく華やかさというか、色彩が欠けた気がしちゃいますが、それでも張作霖が魅力的。ラストの第四巻に向けての助走段階に入りました。クライマックスが楽しみです♪ オススメ!

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2021/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「蒼穹の昴」第三部。辛亥革命、清朝滅亡。 王永江が張作霖の参謀に、宣統帝の退位、袁世凱が大統領になるまで。 清朝の最後と中華民国政府、東三省の軍事化の三つ巴で話が進む。清王朝の終焉と民国政府の誕生は、西太后が死に臨んで描いたシナリオ(諸外国に蹂躙されるのではなく、中華人民による新政権が生まれる)通りか? 東三省は張作霖の「服う者は敬して迎え、服わざる者は粛清す」のもと、統一を進める。特に桃源郷の村にいた陸大傑の件は涙を誘う。正義とは。ただし、吉永の手記によれば ★夕闇ニ沈ミ行ク其ノ姿ニ、余ハ聖者ヲ見タリ。 ★彼ハ貧ト困ヲ知ル。故ニ敬サレズ愛サレル者、即チ勇者ニ非ズ聖者ナリ。 とあるため、これが正義と言わざるを得ないものなのかもしれない。 印象的なフレーズは下記。 ◆おのれを亡国の鬼女としなければ憎しみは生まれない。憎しみを抱かなければ革命は成功しない。そして速やかに完全に革命が成功しなければ、この国はインドになる。 ★目的のない人生はいいものだ。今このときの幸せを、こうして確かめることができる。 ★いい面構えをしてやがる。…。金物の味を知らなくたって、貧乏を知っていりゃあいい ★李自成の自白「なぜ戦おうとしなかったのか、自分でもわからない。龍玉を手にしなければ必ず負けると信じていた」。

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2015/05/05

【読了メモ】(150505 12:10) 浅田次郎 『中原の虹』(三)/講談社/2007 May 15th

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2013/08/16

この巻では袁世凱が偉大なる俗物として描かれ、存在感が大きくなりますが、主人公が誰だったかが分からなくなるほど、目まぐるしく描かれる対象が入れ替わり、少し複雑でした。いよいよ孫文による辛亥革命が起こり、最後の皇帝溥儀の退位、袁世凱の大総統就任と歴史が動き出した感じです。そして日本に...

この巻では袁世凱が偉大なる俗物として描かれ、存在感が大きくなりますが、主人公が誰だったかが分からなくなるほど、目まぐるしく描かれる対象が入れ替わり、少し複雑でした。いよいよ孫文による辛亥革命が起こり、最後の皇帝溥儀の退位、袁世凱の大総統就任と歴史が動き出した感じです。そして日本に留学している蒋介石、宋教仁らが登場してきます。張作霖、春雷・春雲・玲々の3兄弟妹らがこの巻ではあまり描かれていないことは少し寂しいです。

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2013/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

趙爾巽の人品骨柄が印象に残った。 清廉、有能、不屈と三拍子揃った能吏。当然(?)出世コースから外れるかと思いきや、なんの間違いか地方行政の立て直しに辣腕を振るい、結果として張作霖台頭の地盤を築くことになる。 しかしその退際は鮮やかで、とても格好いい。  また、この巻は張作霖の人物描写にさらに迫っており、 ときに峻厳に、ときに放埓に見える彼の行動原理を示してくれる。 袁世凱に関しても、過去に重圧に耐えきれず死にかけたエピソードが入ることによって、その人間性に対する見方がガラリと変わってくる。 人物解釈がいちいち面白い。

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2012/10/26

三巻は西太后の死後から始まる。 「清を外敵に侵略させることなく滅亡させ、次の世代に国を渡す」 という西太后の密かな遺志が 清の歴史を動かしていく。 一度追放した袁世凱を中央に呼び戻し 辛亥革命を指揮した孫文に対抗させる・・・。 清末期は本当に面白い。 教科書より勉強になる。

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2012/04/05

浅田次郎さんの清朝末期の歴史小説。 第三巻では、ついに清朝が終わりそうな感じです。 そのとき歴史が動いた! …の直前って感じ(笑) なので、わくわくするけどなんとなくまとまりがない巻にも感じました。 時代の動きがメインで、登場人物の心情を長く深く追うわけにもいかないからかな。 完...

浅田次郎さんの清朝末期の歴史小説。 第三巻では、ついに清朝が終わりそうな感じです。 そのとき歴史が動いた! …の直前って感じ(笑) なので、わくわくするけどなんとなくまとまりがない巻にも感じました。 時代の動きがメインで、登場人物の心情を長く深く追うわけにもいかないからかな。 完結編が楽しみです。

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2012/02/05

西太后は遂に亡くなり、それとともに清朝第十二第皇帝として宣統帝溥儀が齢6歳にして即位。東北では張作霖が着々と地盤を固め、清国内では共和制への機運が高まる。 宣統帝溥儀こと愛新覚羅溥儀については、映画『ラストエンペラー』でも有名。溥儀のこれからの波乱万丈の運命を思うと胸が詰まる。...

西太后は遂に亡くなり、それとともに清朝第十二第皇帝として宣統帝溥儀が齢6歳にして即位。東北では張作霖が着々と地盤を固め、清国内では共和制への機運が高まる。 宣統帝溥儀こと愛新覚羅溥儀については、映画『ラストエンペラー』でも有名。溥儀のこれからの波乱万丈の運命を思うと胸が詰まる。西太后の死と共に、中華帝国の一つの時代が終わりを告げた。 ドラマティックな物語。最終巻が楽しみ!

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