透明金属が拓く驚異の世界 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
元々、準結晶について書かれている本を探してて引っかかった。結晶やアモルファスの話はあるが、準結晶は全然出てこない〜!図書館の検索機能なんてこんなもんかなw まあ、液晶ディスプレイの原理が分かったので良しとする。 6章までの基礎編は(執筆された神谷先生には悪いけど)門外漢には高いハードルで、ふーん読み流してしまったが、応用編はうんと現実的。 7章は透明アモルファス酸化物半導体を使ったTFT、「曲がるエレクトロニクス」だ。この本は約10年前に書かれたもので、平面ディスプレイの主流は液晶だが、細野先生はその先、有機ELの駆動のための「移動度の大きな半導体を使ったTFT」の必要性を睨んでいる。 8章はカルシウムとアルミニウムの酸化物を金属に変えた話。副題「ナノテクノロジーの錬金術」はコッチから来ているっぽい。酸化チタン光触媒特徴を応用した窓ガラスコーティングとか、メッチャ生活密着型w。
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液晶ディスプレイなどに不可欠な「透明金属」のメカニズムと、そういう材料がどのように開発されているか現場の声を伝える一冊。理系の高校生を主な読者として書かれており、最後は材料科学への誘いで締めくくられている。著者2名は東京工業大学の先生だ。 私も材料屋ですがエレクトロニクス分...
液晶ディスプレイなどに不可欠な「透明金属」のメカニズムと、そういう材料がどのように開発されているか現場の声を伝える一冊。理系の高校生を主な読者として書かれており、最後は材料科学への誘いで締めくくられている。著者2名は東京工業大学の先生だ。 私も材料屋ですがエレクトロニクス分野とはあまり縁がなかったため、恥ずかしながら透明な電極がどうやって作られるのかは知りませんでした。そこで本書を買ってみたのですが、こういう啓蒙書をうちの分野でも出さなきゃいけないという印象を受けました。 ただ、残念ながら誤植と思われる部分や単位表記の不統一などが見られ、もう少しきっちり校正すべきだったのではないかと思います。
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