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絵で読む大日本帝国の子どもたち の商品レビュー

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2009/11/25

当時の子どもの置かれた立場を、教育・遊び・世相分化などの分野から、解かり易い図版を用いて紹介しています。 私は教育学部で教育史を中心に勉強しており、ついつい教育の大罪ばかりを考えがちでしたが、マスコミの影響の大きさをこの本から知ることができます。 日常目にする、絵葉書、絵本、...

当時の子どもの置かれた立場を、教育・遊び・世相分化などの分野から、解かり易い図版を用いて紹介しています。 私は教育学部で教育史を中心に勉強しており、ついつい教育の大罪ばかりを考えがちでしたが、マスコミの影響の大きさをこの本から知ることができます。 日常目にする、絵葉書、絵本、教科書、すごろく、カルタ、すべてに戦争モチーフが用いられていたら、戦争は身近になり、戦争=かっこいいになり、戦争への憧れが生じることも、確かに頷けます。 確か心理学用語で培養化といったような。現代でもベクトルは違えど、同じようなことは生じていますよね。 著者は、長年社会科教師を務めていらっしゃったようで、現代の歴史教科書についても冒頭で言及しています。 今後も社会科(歴史)では、子どもたちに正しい歴史を教えてほしいと思います。子どもにとって、学校で習うことは「絶対」になりがちなのです。 図版がたっぷりで解かり易く、当時の世相を知るのにはうってつけの本ですが、もう少し著者の解説があったら良かったと思います。 久保井さんの他のシリーズも結構面白そうなので、今後読んで見ようと思っています。

Posted byブクログ