1,800円以上の注文で送料無料

パトロンたちのルネサンス の商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] わたしたちはウフィツィやルーブルで名画を前に歓喜に包まれ、至上の美を創作した芸術家の心情に思いを寄せ、ロマンチックな想像の翼を広げる。 しかし、それはあまりに近代的な鑑賞法に馴れ親しんだ結果ではないのか?たしかに、近代の作品は芸術家の詩情の発露として創作されるが、ルネサンス時代の芸術はパトロンが発注するものだった。 最初に設置された場所、描かれた人々、報酬等をつぶさに見ることで、作品をパトロンの見識と審美眼、経済力の象徴として捉え直し、さらに当時の画家・彫刻家の社会的位置などを考慮することで、おなじみの作品が全く違って見えてくる。 裏面からみる、新しい美術史の試み。 [ 目次 ] 序章 奇跡の都市、フィレンツェという舞台 第1章 大聖堂の影のもと 第2章 威信を競い合った同職組合 第3章 金持ち商人たちの礼拝堂 第4章 「祖国の父」コジモ・デ・メディチ 第5章 メディチ家の「黄金時代」 第6章 「黄金時代」のパトロン群像 第7章 炎の共和国 終章 フィレンツェ共和国の最期 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2021/10/05

ルネサンス美術を金銭という新しい切り口で見つめなおす一冊。後期ルネサンスより初期ルネサンスについての記述の方が詳しいです。作品の値段のつけ方や賃金の払い方が分かって面白い。それにしても15世紀のフィレンツェの政治システム発達しすぎで驚いた。

Posted byブクログ