銃声のやんだ朝に の商品レビュー
1914年、戦争中のイギリスとドイツ。その戦場でクリスマスの朝、二つの隊が、お互いに休戦を呼びかけ、そしてサッカーに興じた。 という史実をもとにして作られた小説。 戦争の悲惨さや異常性をよく描いている一方で、サッカーのはじまる場面や、兵士達の心の動きに胸が熱くなる。 人がどう...
1914年、戦争中のイギリスとドイツ。その戦場でクリスマスの朝、二つの隊が、お互いに休戦を呼びかけ、そしてサッカーに興じた。 という史実をもとにして作られた小説。 戦争の悲惨さや異常性をよく描いている一方で、サッカーのはじまる場面や、兵士達の心の動きに胸が熱くなる。 人がどう生きるべきか考えさせられる読みやすい小説。 途中、途中に引用される、戦中の流行歌や詩などが胸を打つ。
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「世界で一番の贈りもの」と同じくクリスマス休戦が題材。 美しいところだけを切り取った「世界で~」に対して、こちらは前後がきっちり描かれる。 悲惨な背景が描かれるから、僅かな光が際立って見える。 フレンチフライがフリーダムフライになったりバラク・フセイン・オバマがバラク・オバマじ...
「世界で一番の贈りもの」と同じくクリスマス休戦が題材。 美しいところだけを切り取った「世界で~」に対して、こちらは前後がきっちり描かれる。 悲惨な背景が描かれるから、僅かな光が際立って見える。 フレンチフライがフリーダムフライになったりバラク・フセイン・オバマがバラク・オバマじゃなきゃいけない世界への風刺を含んでいるんだろうなとか思いつつ読んだ。 貧乏人は戦争が自分の生活に与える影響を理解している。 変化に期待するか、生活が壊されることを恐れるか。 いずれにせよ他人事では済まされない。 教訓っぽさが若干気になるけれど、YAだからこのくらいストレートなメッセージのほうがいいんだろうとも思う。
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1914年、イギリス・ポーツマス。17歳のジャックとハリーは、地元のプロサッカーチームの選手だった。 第一次世界大戦が始まり、多くの若者が軍に入隊する。ジャックとハリーも年齢を偽り入隊する。そして、西部戦線で戦うことになるが、そこで見たものは戦争の悲惨さとむなしさだけだった。 ...
1914年、イギリス・ポーツマス。17歳のジャックとハリーは、地元のプロサッカーチームの選手だった。 第一次世界大戦が始まり、多くの若者が軍に入隊する。ジャックとハリーも年齢を偽り入隊する。そして、西部戦線で戦うことになるが、そこで見たものは戦争の悲惨さとむなしさだけだった。 しかしクリスマスの日、休戦となった戦場は、ドイツ軍とイギリス軍のサッカー場に変わった。 クリスマスの休戦は本当にあった話です。第一次世界大戦は第二次世界大戦に比べると、あまり知られていません。私が興味を持ち始めたのもここ数年です。だからこそ、こういう本をたくさん出してほしいし、多くの人にも知ってほしいです。
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