1,800円以上の注文で送料無料

脳は意外とおバカである の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2015/07/28

人間は思い込みで生きているというのがよくわかる。とても面白く読めました。しかし最後はなぜかステレオタイプによる女性差別への恨み節的な文章になっているのはちょっと気になったが、それもまた私のステレオタイプの決め付け、なのかな。

Posted byブクログ

2014/03/30

 秀逸。実験心理学の立場から、人間の脳がいかにあてにならないものかをわかりやすうく説明してくれている。  脳はもともとうぬぼれ屋で、感情的。自己弁護が得意で、自分だけは優秀で良心的だという妄想に常にとりつかれている。言い訳の天才で、都合のいい記憶だけを呼び覚まし、自尊心を損なうよ...

 秀逸。実験心理学の立場から、人間の脳がいかにあてにならないものかをわかりやすうく説明してくれている。  脳はもともとうぬぼれ屋で、感情的。自己弁護が得意で、自分だけは優秀で良心的だという妄想に常にとりつかれている。言い訳の天才で、都合のいい記憶だけを呼び覚まし、自尊心を損なうような記憶は隅に追いやってしまう。怠けたがりで、あっという間に誘惑に負ける。偏見にまみれていて、先入観にしたがってしか行動しない……。うわぁん。認めたくないけど、こういう「実験」があってさぁ……と言われるとぐぅのねもでません、はい。  しかし、こうして脳が念入りに現実をねじ曲げてくれることで、人間は自信が持てるし、明日を生きる意欲がわくのだから、感謝を忘れてはいけないのだそーだ。実際に、あまりに現実をそのままに把握してしまうという人も世の中にはいるが……そういう人には「うつ病」という診断が下されちゃう。  こういう「脳はあてにならない」という本を読んでなにがおもしろいのか。「あてにならない」という情報を入れておくことで、警戒できるし、罠にはまることも少なくなるかもしれない。オレ様が間抜けなのはオレ様のせいではなく、もともと脳みそがそーゆーふーにできてるのだと認めることは、なかなか意義あることなのである。  全体的にわかりやすくてするする読める。これを読んでおもしろければ、次は『心は実験できるか―20世紀心理学実験物語』(ローレン・スレイター) に行けばいいんじゃないかなぁ。 ps.「自由意志」がほんとうにあるのか、という有名な実験があるが、この本の説明は手際がよくて楽しく読めた。実際に「この指を上げよう」と考えるより0.3秒も前に、すでに指を動かすための信号が発せられているというアレだ。人間は「意志に従って」行動しているわけではなく、だいたいのところ「無意識」に従って、オートパイロットで動いているらしい。この実験を行った科学者によれば、「意志」というのはオートパイロットに「ちょっと待った」をかける力のこと、らしいっす。(よくわかるなー、だいたい「無意識」で手に持ったものをどっかにおいちゃって、あとで探し回るハメになるんだから)

Posted byブクログ

2013/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

○英国の脳科学者・心理学者であるコーデリア ファイン氏の著作。 ○脳のはたらきや、脳がもたらす「無意識」の意味、効果などを、身近な生活例を用いて解説。 ○割と読みやすい本で、言葉も平易であった印象。 ○一方、他の同テーマの本よりも特質しておもしろいというものでもなかった。

Posted byブクログ

2012/06/01

本のタイトルや表紙に書いている紹介が面白そうで見てみたが、意外と難しい内容だった。読んでいると、共感する部分もある。これを読んだから、何かに活かせるのではなく、日常生活の行動を振り返ったとき、本で言ってたことだなと実感できるだけ。

Posted byブクログ

2010/08/06

脳とは、無意識に面倒な仕事を文句も言わずに引き受けてくれる執事であり、気まぐれで気難しいプリマドンナである。 脳の癖や弱点を知りうまく付き合う為のヒントと、驚くべき脳の真実。 まずタイトルです。「脳は意外とおバカである」この”お”が重要です。これがただの”バカ”だったら、た...

脳とは、無意識に面倒な仕事を文句も言わずに引き受けてくれる執事であり、気まぐれで気難しいプリマドンナである。 脳の癖や弱点を知りうまく付き合う為のヒントと、驚くべき脳の真実。 まずタイトルです。「脳は意外とおバカである」この”お”が重要です。これがただの”バカ”だったら、たぶん読もうとは思わなかったでしょう。 中身はそれほど驚くことはなかったような、それなりの内容でした。 ただ、おもに学生で実験をしているのですが、これで結果を断定して良いんだろうか?と思えるようなものなんですが・・プレシャーなり暗示なりをあたえると、その後に選ぶものや行動に影響を及ぼすというものなんですが、もともとのし好などもあるでしょうしねぇ。というか、この著者自身が「チョコレート」は万人が好きだという思い込みが強すぎるような・・いや、私は好きですけどね。 そして、「だからどうした」な感じなんですが。 どうせなら、そんなおバカな脳の対策法の方をもっとしっかり書いて欲しかったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

 大好きです、こういう本。わかりやすくて面白くて、すごく印象深かった。時間をおいてもう一度読みたい。  いかに脳みそが、偏見が多くて思いこみが激しくて、自分が可愛くて、無意識領域に好き勝手させていて、ワガママで単純なのかが、実例を引きつつ、自分自身の行動を交えつつ、懇切丁寧に書い...

 大好きです、こういう本。わかりやすくて面白くて、すごく印象深かった。時間をおいてもう一度読みたい。  いかに脳みそが、偏見が多くて思いこみが激しくて、自分が可愛くて、無意識領域に好き勝手させていて、ワガママで単純なのかが、実例を引きつつ、自分自身の行動を交えつつ、懇切丁寧に書いてあります。「あるある本」っていうとちょっと違うのかもしれないけど、身に覚えがありすぎるのが楽しい。  “脳は”って言い方をしているけど、つまりは“人は”こういうものであるってことだよなーと思ったり。うぬぼれ屋で偏見まみれで、自分が可愛くて単純で、落ち着いて考えると異常なまでに楽観的。なんとかなるさーって思っているから、レポート提出もギリギリ。提出期限を過ぎても何とかなるさーって思っている。  脳のこと、っていう言い回しをしているから、責任の所在は自分自身にないような気になってしまっているけど、これはいわゆるオブラートというものではないかという印象を受けました。――でも人間って、そういうところが可愛いよね?(←この時点でかなり楽観的)  しかし心理学の実験って、実に色々なシチュエーションで色々なことをしているものだと。試してガッテンのちょっとドッキリ混じりの実験(成分を偽って試食をさせる等)が可愛らしく見えてきます。あとで実験だよってバラしても、その時の無力感は忘れられないとか……心理学系の実験アルバイトは、何があっても参加しまいと思いました。  とはいえ、日本人はもうちょっと悲観的性向かあるんじゃないかな……。欧米の人は自己肯定感が基本的に強いから、いわゆる脳の思いこみなり楽観的さがアクティヴになっていて、だからこの本みたいな内容になるんじゃないかと思います。日本人はもーちょっと控えめというか、自分を疑っている人が多いんじゃないかと思うんだけど、実際はどうだろう?

Posted byブクログ

2009/10/07

タイトルは軽い感じですが、脳のいい加減さ(これが重要!)について科学的に書かれていて、なかなか興味深いです。 脳の仕組みを理解すれば、対人関係もうまくいく、かも?

Posted byブクログ

2009/10/04

軽いノリのタイトル、マンガちっくな挿絵、と読みやすい本ですが私にとって非常に有用な本でした。脳は「思い込む」「先入観で判断する」「自分の判断に反する証拠が出た時には言い訳してつじつまあわせ」。経営本では非常に重要な要素である「脳力」しかしあまり詳しく分析されることはありません。そ...

軽いノリのタイトル、マンガちっくな挿絵、と読みやすい本ですが私にとって非常に有用な本でした。脳は「思い込む」「先入観で判断する」「自分の判断に反する証拠が出た時には言い訳してつじつまあわせ」。経営本では非常に重要な要素である「脳力」しかしあまり詳しく分析されることはありません。それならいっそ脳科学本でみっちり読んでみるのも一法です。経営アドバイスの中で、「経営者を変えられるか」「変えられないならせめてそのように動いてもらうことはできないか」「変われるとしたら方法は?」という目線で読むと非常に示唆に富むいい本だと思います。

Posted byブクログ

2009/10/04

著者は実験心理学者、だそうだ。なので本著で描かれていることも、基本的に実験で得た結果に基づいて、結論付けられている。「脳は私たちのあずかり知らないところで、独自に活動している。それは自分に都合いいように、ある時は自惚れを助長し、倫理観をねじ曲げ、偏見を産みつけ、それを行動に反映さ...

著者は実験心理学者、だそうだ。なので本著で描かれていることも、基本的に実験で得た結果に基づいて、結論付けられている。「脳は私たちのあずかり知らないところで、独自に活動している。それは自分に都合いいように、ある時は自惚れを助長し、倫理観をねじ曲げ、偏見を産みつけ、それを行動に反映させる」ようなことがつらつらと記してある。読んでいて、そうだそうだよなあ。と思うことしきり(笑)まずは一読して、自分で脳を鍛える練習を。

Posted byブクログ

2009/10/04

読んでいると悲しくなる現実が多く書かれている。 知ってたよ、脳は自分の一番の味方だと、その為には事実さえも歪める事も。 でもそれを改めて、研究データで出されちゃうと、目を逸らしてばかりもいられない。恐ろしい現実だ。

Posted byブクログ