「美しい」ってなんだろう? の商品レビュー
ぼくも「美しいってなんだろう」って考えてみた。 ぼくにとって美しいというのは、見ていてうれしいとか、いい気持ちになれるもの。今だったら、遠くに見える山に、雪の積もっているのとか。絵にも美しいものがある。 ことばは見えないけど、優しい感じのことばが美しいような気がする。これっていう...
ぼくも「美しいってなんだろう」って考えてみた。 ぼくにとって美しいというのは、見ていてうれしいとか、いい気持ちになれるもの。今だったら、遠くに見える山に、雪の積もっているのとか。絵にも美しいものがある。 ことばは見えないけど、優しい感じのことばが美しいような気がする。これっていうのは思いつかないけど、言い方で、美しくなったり、そうじゃなくなったりするかもしれない。(小6)
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美しいとは何か?というのは知りたいものだ。漢字の成り立ちからいうと、「美」は、「羊が大きい」と書き、羊が大きいのを美しいと言った。ちなみに、美味しいも、同じ美である。 著者森村泰昌は、少し変わった美術家である。どんなことを書いているのか、私の問題意識と関連していたので、読んでみた...
美しいとは何か?というのは知りたいものだ。漢字の成り立ちからいうと、「美」は、「羊が大きい」と書き、羊が大きいのを美しいと言った。ちなみに、美味しいも、同じ美である。 著者森村泰昌は、少し変わった美術家である。どんなことを書いているのか、私の問題意識と関連していたので、読んでみた。一言で言えば「我田引水」だった。美しいをそっちの方に持っていくのかと驚いたが、LBGTという世界を理解するのも、いいかもしれない。大阪人特有のユーモアとくらさがあって、なんとも言えない作品を生み出している。 確かに、美しいという前に、カワイイ、カッコイイ、キレイというものがある。森村は、盛り土した墓を美しいと感じるのだ。ふーむ。 そして、森村泰昌の出世作、ゴッホの自画像の作成に入る。美術とは、「見る、作る、知る」があるが、「自分の道を探し出す」ということから、「なる」をあると言って、名画になるのだ。 そのことで、違った世界が生まれるという。またしても、違う方向に連れていかれる。ふーむ。 次々に、いろんな名画になっていく。それが、質問に対して答えていくという手法で、最後まで続いた。表題の『「美しい」ってなんだろう?』とは、人によって、全く違うのよと言っていることだけわかった。ますます、美しいってなんだろうと考えざるを得なかった。
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ビブリオバトルで紹介されていた本。 この本を通じて、自分にとって美しいものが増えた気がして嬉しい。
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とても読みやすかったです。 とはいえ侮れない本です。 美しさの捉え方は個々自由でいいんだと、やさしい口調で語りかけてくださいます。 しっかたぶりせず、単語や知識で語らず、感じたことの本質はなんなんだろうと考えることが、大事。 そういえば過去の戦争に置いて、アートは制限されて...
とても読みやすかったです。 とはいえ侮れない本です。 美しさの捉え方は個々自由でいいんだと、やさしい口調で語りかけてくださいます。 しっかたぶりせず、単語や知識で語らず、感じたことの本質はなんなんだろうと考えることが、大事。 そういえば過去の戦争に置いて、アートは制限されてきました。 心の自由を縛るために。 裏返せば、アートがある限り、人は人を認め、国際的な争いに至ることも少ないのかもしれない。 食べず嫌いにならず、関心の種を蒔き、いつその関心が咲くのか。 無駄なことなんてないのかもしれません。
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絵を見て何かを感じとれず悩んでいたが、まず「こういった表現をしたのはなぜだろう?」と不思議に思うことこそ第一歩なのだろう。 絵画だけでなく学生の人生相談に美術を絡めて乗っているところも読みごたえがあった。成人した後でも十分読む価値のある本だと思う。
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トリエンナーレの前に、森村泰昌さん。 どう感じるかを味わいに、私は美術館に行く。これだという作品に出会ったときのなんとも言えない感覚の強烈な中毒になってしまったから。脳みそを揺さぶられるような驚きを感じることも、思わずにやにやとすることもある。泣きそうになることもある。 なにを...
トリエンナーレの前に、森村泰昌さん。 どう感じるかを味わいに、私は美術館に行く。これだという作品に出会ったときのなんとも言えない感覚の強烈な中毒になってしまったから。脳みそを揺さぶられるような驚きを感じることも、思わずにやにやとすることもある。泣きそうになることもある。 なにを美しいと感じるか。とはいえ自分が思う美しさにとらわれすぎてもつまらない。自分の世界を広げていくという自由。どこまでも広がっていけるという、自由。 美術とは 「見える世界を通じて、見えない世界にいたること」 なにかを極めた人が生み出すある種の哲学は、本当に美しいなと思います。金言の宝庫!
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借りたもの。 ~高校生向けの「美」についての本。 「美」とは何か?人に感情を揺り動かすものである。 こわいもの、しあわせvsふしあわせ、ふしぎ、ものまね……簡単な言葉で、哲学的な部分を具体例と共に説明してくれる。 著者の美術体験と美術解釈の足がかりになったものを、著者の作品ととも...
借りたもの。 ~高校生向けの「美」についての本。 「美」とは何か?人に感情を揺り動かすものである。 こわいもの、しあわせvsふしあわせ、ふしぎ、ものまね……簡単な言葉で、哲学的な部分を具体例と共に説明してくれる。 著者の美術体験と美術解釈の足がかりになったものを、著者の作品とともに記載。コスプレのように美術をオマージュする作品は不気味でちょっと可笑しい。
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なんだろう、この気持ち悪さは。笑 モリムラという「美術家」を、私ははじめて知った。プロフィール上ではなんだかすごいひとのようである。 自分が名画になってしまうという発想は面白いと思う。単なる真似で終わらせない、ヒネリ方も面白い。それを芸術作品として世に送り出してしまうというのも、...
なんだろう、この気持ち悪さは。笑 モリムラという「美術家」を、私ははじめて知った。プロフィール上ではなんだかすごいひとのようである。 自分が名画になってしまうという発想は面白いと思う。単なる真似で終わらせない、ヒネリ方も面白い。それを芸術作品として世に送り出してしまうというのも、だいぶとがっててステキだと思う。 たぶん、私がこの本に感じた気持ち悪さは、こんな変わったモリムラさんが、美術その他についてとてもまっとうなことを言っている、ということからくるのだと思う。(このひと、以前は教師だったのだそう。) ・見ることによって見えない領域に辿りつくことが、絵画の見方だということ。 ・大切なことは何が美か、ではなく何が美になりうるか、ということ。(絶対唯一美への信仰は、戦争を招いてしまったから。) 本当にその通りだと思った。だけど、もうちょっととがったことを言って欲しかった気持ちもある。でもやっぱり、このひとが言わなければ、こうした言葉に感動はしなかったかもしれない。 20140720
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よりみちパンセシリーズ3冊め。 美術館通いにはまってるのでこんなのを借りてみました。 名画だとか有名な画家の作品だとかいうことを抜きにして、先入観なしに作品をみることができたらもっと楽しめるんだろうなーと思いました。 でもそれって大人にはむずかしいよ!
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モナリザやゴッホ。絵画に「なってみる」美術家の森村さん。こんな表現、美術があるんだ!と面白く読みました。「美」とは何かについての森村さんのお話もとてもわかりやすく興味深い。よくわからない美術品に出会った時、どう見るか。自分の表現をどうやって見つけるか。若い人たちの率直な質問とそれ...
モナリザやゴッホ。絵画に「なってみる」美術家の森村さん。こんな表現、美術があるんだ!と面白く読みました。「美」とは何かについての森村さんのお話もとてもわかりやすく興味深い。よくわからない美術品に出会った時、どう見るか。自分の表現をどうやって見つけるか。若い人たちの率直な質問とそれに対する森村さんの回答も面白い。わからないものをわかろうとする姿勢、不思議に驚く力は美術だけに止まらず、生きることに大切なことでもあるなぁと思いました。
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