あなたが、いなかった、あなた の商品レビュー
平野さんの小説を読むのは久しぶりだったけれど、初めて読んだ「日蝕」以来で随分読みやすくなってる…と思いました。 それでも、実験的なお話がいくつも。 「クロニクル」と「母と子」の0番が好きでした。モノクロウムの街も体験してみたいです。 「慈善」の、GかJかで意味が全く変わるのもうわ...
平野さんの小説を読むのは久しぶりだったけれど、初めて読んだ「日蝕」以来で随分読みやすくなってる…と思いました。 それでも、実験的なお話がいくつも。 「クロニクル」と「母と子」の0番が好きでした。モノクロウムの街も体験してみたいです。 「慈善」の、GかJかで意味が全く変わるのもうわぁとなりました。逃げ出したくなります。
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私の中で平野さんブームが続いているので、平野ファンのきっかけとなった分人シリーズ以前の短編集を読んでみました。 私小説風の作品はまあいいとして、縦書きと横書きの話が同時進行している作品や、文字がまばらにしか印刷されておらず、頁をめくるごとに歯抜けた文が少しづつ明かされる作品や...
私の中で平野さんブームが続いているので、平野ファンのきっかけとなった分人シリーズ以前の短編集を読んでみました。 私小説風の作品はまあいいとして、縦書きと横書きの話が同時進行している作品や、文字がまばらにしか印刷されておらず、頁をめくるごとに歯抜けた文が少しづつ明かされる作品や、同じ動作と同じセリフで5パターンの状況を表した作品など、こんなに実験的要素の高い小説があるのか、とかなり戸惑いました。 本、なんだけど現代アートのようで・・・私には難しすぎてあまり理解ができず。 平野さん、ゴメンナサイ。 ただ、「やがて光源のない澄んだ乱反射の表で」での老いの表現の仕方が、斬新だけど突飛じゃない。。。 唸ってしまいました。さすがです。 ファンなので☆は甘めです。
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平野啓一郎さんの短編集。 読みこなすのにはチカラのいる作品が多かったけれど、なんともいえない余韻が続くのがまた、魅力。 一番好きだったのは「慈善」。 私は、どうしてる?私は、どう行動し、どう考える?それとも、何も感じず気にせず毎日を過ごしてゆくの?自分の心を見つめ直してみる機会が...
平野啓一郎さんの短編集。 読みこなすのにはチカラのいる作品が多かったけれど、なんともいえない余韻が続くのがまた、魅力。 一番好きだったのは「慈善」。 私は、どうしてる?私は、どう行動し、どう考える?それとも、何も感じず気にせず毎日を過ごしてゆくの?自分の心を見つめ直してみる機会ができた。
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同世代なのでいつも購読。 この人を表現するに、天才とかそういうのではなくて ただ「才能がある」と思うばかりです。 タレントというのはこういう人のことをいうのだと。
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死とは、いかに耳を澄ましても、決して何も聞こえてはこないと云う絶望以外の何であろうか。それを認めないあらゆる楽観を、彼は軽蔑している。そうしたアルカイックな期待を、彼はもう信じることが出来なかった。 (P.120)
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『フェカンにて』、と題名は失念しましたが「からだから砂が零れ落ちる小説」が面白いのぜひ読んでみてください。
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「義足」の短編が好き。タイトルに反して、ちょっと軽いハルキみたいな感じでした。この文体に慣れるにはもうしばらく時間がかかりそう。
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2007.5.1〜5.9読了。 どの話も不思議で、全く想像していたものと違ったからどきどきしました。 平野さん独特の書き方は健在で、あの文書の一部が抜け落ちたもの(組み合わせたら読むことができる形式)、真っ直ぐに読むことの出来ないランダムにならんだ段落、好きです。 表現の仕方がと...
2007.5.1〜5.9読了。 どの話も不思議で、全く想像していたものと違ったからどきどきしました。 平野さん独特の書き方は健在で、あの文書の一部が抜け落ちたもの(組み合わせたら読むことができる形式)、真っ直ぐに読むことの出来ないランダムにならんだ段落、好きです。 表現の仕方がとてもステキで、軽い読み物と違った文学的なものを感じます。
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とても実験的な本だ。前回の「葬送」におけるオマージュ的な作品があったり、二段組みにして、同じ内容の作品を五つ並べて読ませたり。メッセージを本当に空けた行間で読ませたり、そして内容はいたって平野さんらしい。感情を震わせて読む本だ。
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