花でめぐるフランス の商品レビュー
きれいな花々に彩られた表紙に引かれて手に取った本。 パリの花屋を訪れ、オリジナルのフラワーアレンジメントを作ってもらうTV番組を何回か観たことが思い出されました。 パリの花屋は、日本以上にさまざまな種類の花に囲まれて、ステキだし、普段使いにも便利そうだと思っていましたが、パリで...
きれいな花々に彩られた表紙に引かれて手に取った本。 パリの花屋を訪れ、オリジナルのフラワーアレンジメントを作ってもらうTV番組を何回か観たことが思い出されました。 パリの花屋は、日本以上にさまざまな種類の花に囲まれて、ステキだし、普段使いにも便利そうだと思っていましたが、パリでは花は10本単位くらいからで、日本のように1本単位では売ってくれないとのこと。 意外に思いました。普段使いには、少し不便ですね。 睡蓮を愛し、彼の死後もジヴェルニーの自宅庭園には美しい花が咲き乱れているモネ。 妻を描いた作品も多く残されていますが、実は彼はパトロンの妻アリスとダブル不倫をしていたと知って、かなりショックを受けました。 果ては愛人に生活を支えてもらっていたため、夫の愛人に生活費をもらう妻カミーユはさまざまな思いに苦悩し、早死にしたとのことです。 それを嘆いたモネが「死の床のカミーユ」という作品を作成したとのこと。 それでも、その後には、アリスと再婚しています。 あまりに衝撃的で、ほかにもいろいろと書かれていたことが、とんでしまいました。 感覚的なエッセイで、おしゃれな女性が好みそう。 写真がふんだんに掲載されています。 フラワーデザイナーである著者のフラワーアレンジメント作品も、数多く紹介されていました。 ノルマンディには世界一の品種を集めるアジサイ庭園、シャムロック(Jardin Shamrock)があるそうです。 シャムロックといえば、アイルランドではクローバーを指しますが、ドーバー海峡をはさむと違う花が連想されるということを面白く感じました。 日本の品種でフランスでは「日本のバラ」と呼ばれるアジサイ。 季節に渡仏することがあったら、ぜひ訪れてみたいものです。
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花の本ではありますが、むしろ旅の本としてお勧めです。 美術館や建物、庭園の紹介がとても丁寧です。 日本人の感覚を入れて旅先で生けられたアレンジメントも興味深い。
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