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雇用融解 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2021/08/08

中学、高校時代の友人の著作とあって、手にした。 労働環境・待遇が急速に悪化する様がリアルに描かれている。 資本主義は格差を増幅するものだということが実感を持ってわかる。学生のとき『自動車絶望工場』を読んで衝撃を受けたが、ここ最近の派遣労働・請負労働の実態は、それこそ絶望的なもので...

中学、高校時代の友人の著作とあって、手にした。 労働環境・待遇が急速に悪化する様がリアルに描かれている。 資本主義は格差を増幅するものだということが実感を持ってわかる。学生のとき『自動車絶望工場』を読んで衝撃を受けたが、ここ最近の派遣労働・請負労働の実態は、それこそ絶望的なものである。この格差の増幅はどこまでいってしまうのか、非常に暗澹たる思いがする。

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2017/10/24

企業のグローバル化による、雇用形態の変化が著しい。規制緩和により、非正社員で働く人が増え続ける。高度成長時代の終身雇用、年功序列は崩壊し、正社員であっても、熾烈な競争は避けられない。単純な利益追求による、低賃金労働者の労働条件の悪化と、簡単に片付けられない事例も、後半に書かれてい...

企業のグローバル化による、雇用形態の変化が著しい。規制緩和により、非正社員で働く人が増え続ける。高度成長時代の終身雇用、年功序列は崩壊し、正社員であっても、熾烈な競争は避けられない。単純な利益追求による、低賃金労働者の労働条件の悪化と、簡単に片付けられない事例も、後半に書かれている。 いくら昔をうらやんでも、時代の流れを変えることは出来ないだろう。わたしの仕事形態も、個人事業主と耳ざわりは良いが、業務委託社員の、個人請負なのである。

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2009/10/07

日比谷図書館 非正規社員の問題を深くえぐるるポタージュ、請負労働者の実情、過労死に至ったエピソード

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2009/10/04

・偽装請負、外国人研修生、フリーター、パート、個人請負、など、など。ありとあらゆる形で搾取されているとしか思えない雇用形態が紹介されている。 ・「アクオス最高!亀山モデル!」なんて俺が騒いでる影で、こうやってコストが抑えられていたのかと知って正気に返る思い。 ・確かにこりゃ、労働...

・偽装請負、外国人研修生、フリーター、パート、個人請負、など、など。ありとあらゆる形で搾取されているとしか思えない雇用形態が紹介されている。 ・「アクオス最高!亀山モデル!」なんて俺が騒いでる影で、こうやってコストが抑えられていたのかと知って正気に返る思い。 ・確かにこりゃ、労働スタイルの多様化なんてもんじゃないね。多様ってことは選択できるって事だけど、一度これらの雇用形態にはまってしまうと正規雇用へ戻るのはホントに困難だと思う。 ・俺も昔は派遣や契約で仕事してて、たまたま中途で正社員になって今に至ってる。けど、俺と本書で紹介されている人たちと俺で能力的な差なんてのはきっと無視できるくらいしか無い。タイミングや運にものすごく助けられたんだなと痛感ですよ。 ・マックの店長なんかも悲惨なんだな〜と。でも100円マックを好んで注文する俺。 ・謝金雇用なんてもう何でもありじゃん。難癖つけて「雇用じゃありません」って言ってるだけとしか思えん。もうひどすぎ。これが通るなら誰が正規雇用なんてするかよ。 ・本書でクリスタルグループがグッドウィルに買収された件が書いてあるけど、その後グッドウィルにああいうことが起こるとはね。起こるべくして起こったとしか思えない。 ・ホワイトカラー・エグゼンプションで騒いでるけど、みなし残業規定とかとあんまり変わらないような…。 ・俺と同い年の著者がこれを書き上げたという事には感服するしかない。 ・これを書いた著者の労働スタイルは、本書のどれにも当てはまらない健全なものなのかな…?

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2009/10/04

偽装請負が問題になっているが、筆者である 東洋経済新報社の若手記者はいち早く、この問題に気づき、 地道な取材に基づき問題提起をしてきたらしい。 この本を読むと、日本社会のあらゆる分野で 働く者の正当な権利が認められず、雇用者の都合のよいように 利用されている様が焙り出されていくの...

偽装請負が問題になっているが、筆者である 東洋経済新報社の若手記者はいち早く、この問題に気づき、 地道な取材に基づき問題提起をしてきたらしい。 この本を読むと、日本社会のあらゆる分野で 働く者の正当な権利が認められず、雇用者の都合のよいように 利用されている様が焙り出されていくのが見えてくる。 このような分野で必死に取材をする筆者の情熱と正義感に 感動した。同時に派遣会社を経営するもののやり方には 憤懣やるかたをない怒りを覚える。 もっと多くの方がこの本を読み、法律の改正を 求めるべきだと思う。

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2009/10/04

▼2005年の総務省のデータによると、すべての雇用者5407万人のうち1633万人は非正社員だ。うち派遣社員と請負社員を合わせて192万人。札幌市の人口をゆうに超える。 ▼派遣や請負は企業にとって「麻薬」であると筆者は言う。賃金は安く抑えられ、そしていつでも解雇出来るからだ。人件...

▼2005年の総務省のデータによると、すべての雇用者5407万人のうち1633万人は非正社員だ。うち派遣社員と請負社員を合わせて192万人。札幌市の人口をゆうに超える。 ▼派遣や請負は企業にとって「麻薬」であると筆者は言う。賃金は安く抑えられ、そしていつでも解雇出来るからだ。人件費は固定費から変動費になってきているのだ。 ▼サブタイトルに「これが新しい『日本型雇用』なのか」とあるように、筆者は「そうじゃないだろう」「もっと違う形があるだろう」と主張したいかのように見える。

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2009/10/04

中身の濃ゆい1冊。うちの会社にしろ、大手自動車メーカーにしろ、大手電機メーカーにしろ、華やかな新製品、宣伝の裏側で過酷な労働条件で働かされている人がいる人ゆえに成り立っているということをどれだけの人が知っているのだろうか。

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