リビア物語 の商品レビュー

滝口鉄夫【著】

2011/02/20

かつてリビアはローマ帝国時代から大繁栄していた。そのような時代に思いを馳せるととても楽しい。
遺跡発掘後、最初に上演されたのが1927年3月でムッソリーニによって華やかに公式上演が行われた。帝国主義的政策を推進していく彼にとっては、ローマ帝国栄光の場でのセレモニーは絶好のチャンスだった。
リビアでは石油が安いから車を買っても元を取れる。
トリポリの旧市街には古来、フェニキア人、ローマ人、アラブ人、ユダヤ人、イタリア人、リビア人が時代を変わるごとに住みついていた。最近はモロッコ、チュニジア、エジプトからの出稼ぎ労働者が多い。まさに人種のるつぼ。
カダフィはエジプトをモデルとしてリビアで再現した。
彼の思想はイスラム社会主義でイスラム教はアラブ多数派スンニー派の属している。
レーガン大統領はカダフィがパレスチナやイスラム過激派テロリストを支援したとしてリビア原油輸入禁止の経済制裁の発動に踏み切った。
リビアには大きなカダフィの銅像はない。
女性の地位も高く恋愛もオープン。