誘惑のトレモロ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
スイスのジュネーブでミュージカル女優をしているヒロインの元に天才作曲家のヒーローがやってきた。 ブロードウェイの新作ヒロインに抜擢するが、ヒロインには(義理の)父の元を離れられない理由があって…。 ヒロインと父親の絆に感動した。 ヒーローはサイコパスな元妻からヒロインを守るためにわざとヒロインを遠ざけるんだけど、なんていうか不器用な人だ。 ずっと人を遠ざけて孤独に生きてきたヒーローにとってヒロインはキラキラ輝いて見えたんだろうな。 最初は弱々しく感じたヒロインだけど、ヒーローを愛するにつれどんどん強くなっていく姿がよかった。 ただ元妻の存在が軽いというか、ポッと出た感がするのでこう序盤からジワジワと蝕んでいく怖さがあったらもっと面白かったかも。
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「誘惑のトレモロ」天使の歌声と容貌を持つデイジー。彼女が出会った運命の男は… http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-08-08
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) スイス・ジュネーブ。天使のような歌声を持つミュージカル女優のデイジーは、若き天才作曲家・ジェイソンによってブロードウェイ新作のヒロインに抜擢される。しかしある事情から、すぐには承諾できないとデイジーは話すが、ジェイソンの決心は固...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) スイス・ジュネーブ。天使のような歌声を持つミュージカル女優のデイジーは、若き天才作曲家・ジェイソンによってブロードウェイ新作のヒロインに抜擢される。しかしある事情から、すぐには承諾できないとデイジーは話すが、ジェイソンの決心は固く、待ち続けるその情熱にいつしか強く惹きつけられていく。やがて彼女はNYへ渡り、リハーサルに励むが、その身に突然危険が迫る。知られざる男の過去―愛と誇りを胸に、デイジーはともに運命に立ち向かうことを決意するが…。 なんかぎこちなくないか?って思いながら読んでいたら、最後になっておお!と怒涛の展開、さすがアイリス・ジョハンセン! 薄い本だからどこまでかなとおもっていたのは杞憂に終わりました。 やさしいけれど、かたくななジェイソン。 やさしくて、おおらかなデイジー。 そしてやさしく静かなチャーリー。 優しい人の集まるお話でした。 An unexpected song by Iris Johansen
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シャーリィ・ジャクスンを探したけれどなかったので、その辺から適当に抜いたジョハンセン。「トレモロ」というタイトルが気になったというのもある。毎日楽器を弾いていた頃は、トレモロとも毎日つきあっていたもので。 で、読んでみたのですが、トレモロ全然関係なかった(笑)! 原...
シャーリィ・ジャクスンを探したけれどなかったので、その辺から適当に抜いたジョハンセン。「トレモロ」というタイトルが気になったというのもある。毎日楽器を弾いていた頃は、トレモロとも毎日つきあっていたもので。 で、読んでみたのですが、トレモロ全然関係なかった(笑)! 原題は「An Unexpected Song」。トレモロってどこから来たんだ! 主人公は歌手と作曲家なので、音楽は話にからむけど、歌唱法にも「トレモロ」ってあるのかしら。歌を習ったことはないから知らないけど。でも本文にはトレモロ、かけらも出てこないんだが。 コナンの映画「戦慄の楽譜(フルスコア)」みたいなものだろうか。フルスコアってわざわざ読ませたけど、総譜なんて話には全然関係ないんだ雰囲気と語呂だけなんだぜっていうアレ。 多分、恋心のゆらぎとかうねりとかを「トレモロ」という言葉に託してみましたってことなんだろうな。 さて、話の方ですが、「誘惑の」ってついてるだけあって、情熱的なロマンス小説でした。 初めて読んだ作家なのですが、ジョハンセンは、人気のロマンス小説家で作品数も多く、翻訳もたくさんでているんだそうです。 ブロードウェイで成功している人気の作曲家が、新作のミュージカルのヒロインを探していて、見つけたのがヒロイン。単に役にぴったりの女優というだけではなくて、女性としてもヒロインに惹かれた作曲家は、仕事でも恋の面でも猛烈アタック。ただ二人には、それぞれ恋に突っ走れない事情があって……。 という話なんですが、とにもかくにも、めくるめく恋模様。二人とも一目会ったその日から状態なので、障害に悩みつつも燃えあがる思いは誰にも止められず、最後はもちろんハッピーエンド。 例えるなら、「ベッドシーンありのディズニー映画」。セックスシーンをダンスにでも置き換えれば、ディズニーのシンデレラや白雪姫を見ているのと雰囲気は同じ。展開も登場人物の心の動きも、予想がついてその予想を外すことなく進んで終わりました。 翻訳物だからだと思いますが、心理描写は『エリカ』の方が細やかでひたれます。こちらは直接的な表現が多いのでひたるというより表面をなでるような感覚でさくさく読めてしまいます。でも今は、それがかえって楽でした。
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