雲の「発明」 の商品レビュー
雲好きであればお馴染みの「十種雲形」。 そのもとになった分類法を提唱したルーク・ハワードと、その時代を描いたノンフィクション。 18世紀後半から19世紀にかけての、「科学」に対する人々の熱意が伝わってくる内容だった。 街の様々な場所で行われる「科学ショー」。次々と創刊される雑誌...
雲好きであればお馴染みの「十種雲形」。 そのもとになった分類法を提唱したルーク・ハワードと、その時代を描いたノンフィクション。 18世紀後半から19世紀にかけての、「科学」に対する人々の熱意が伝わってくる内容だった。 街の様々な場所で行われる「科学ショー」。次々と創刊される雑誌、行き交う書簡、協会の設立…。 そして、ハワードを中心にした、「科学」ことに「雲」「気象」に関わる人たちのエピソード(成功も失敗も含めて)が面白い。 ゲーテ、ラマルク、コンスタブル、ビューフォート、ダーウィン。 雲好きであれば、日々の雲見に、もう一つの楽しみを与えてくれる一冊だと思います。
Posted by
- 1