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水の迷宮 の商品レビュー

3.5

117件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

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水続刊で巻き起こるミステリー

水族館で起こる二つの事件を職員たちが解決していこうとする物語。水族館の描写や独自の力で解決していこうとする姿勢等が伝わってきましたが、もう一人の犯人が途中でわかってしまう点と主人公ではなくその友人が主に活躍していたような気がします。美しい描写で水族館に行きたくなります。

lapin

ミステリ

水族館に心血を注いでいた職員の死、その3年後に起きた奇妙な脅迫事件。誰が、何のために? 謎解きと、水族館に情熱をかける人々のドラマが絡み合う。読み終えた後、水族館に行きたくなるミステリである。

abtm

2023/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石持さんの作品は、極端な設定を、理性的なヒーローが、論理的に解き明かすということが基本構造になる。  近年の作品は、「設定」「論理」の方にちょっと傾きが大きくなりすぎていて、この作品のような人間味や作品全体の緊迫感が、ちょっと薄れている気がしていた。  バランスの良さを、今後の作品には願いたい。

Posted byブクログ

2022/08/11

3年前の水族館職員の不慮の死。 そして、3年後の命日に、突然、水族館を襲う攻撃予告。 姿なき脅迫犯は誰なのか? そして、その狙いは何なのか? 次々と展示生物を狙った攻撃が続く。 やがて、職員の不審死が発見される。 謎に包まれた事件の鍵は、同様に、3年前の職員の不審死に行き着く...

3年前の水族館職員の不慮の死。 そして、3年後の命日に、突然、水族館を襲う攻撃予告。 姿なき脅迫犯は誰なのか? そして、その狙いは何なのか? 次々と展示生物を狙った攻撃が続く。 やがて、職員の不審死が発見される。 謎に包まれた事件の鍵は、同様に、3年前の職員の不審死に行き着く。 いったい3年前に、何があったのか。 3年前に、彼がやろうとしていた事とは? 石持作品らしい、随所にロジックが散りばめられています。言われて、なるほどと分かりますが、中々難しいですね。 最後は、ハッピーエンドで良かったです。

Posted byブクログ

2022/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この人の本も好き嫌いがまっぷたつに分かれるんだけど、好きな部類の本。話は面白いんだけど、謎解きも面白いんだけど。いや、そんな理由で殺人をなかったことにして、好きな男を殺した相手を許して、一丸となって未来を目指す?いやいやいや、さすがにそれは無理があるでしょ、と思ってしまうラストがイマイチ。それでもこの本の構想を誰かそのまま実現してほしいと切に願います。

Posted byブクログ

2022/07/05

水族館のことを非常に調べていて、記述が非常に詳しい。まるで働いていたのかと思うくらい。 少し登場人物が多く、キーパーソンの厚みが乏しく感じた。目指していた水族館が、この社会にとってなんなのか、という問いかけも、ほしかった。 ミステリーにも社会への問いかけは必要かと。巨大水槽はドバ...

水族館のことを非常に調べていて、記述が非常に詳しい。まるで働いていたのかと思うくらい。 少し登場人物が多く、キーパーソンの厚みが乏しく感じた。目指していた水族館が、この社会にとってなんなのか、という問いかけも、ほしかった。 ミステリーにも社会への問いかけは必要かと。巨大水槽はドバイや中国にたくさん出来てきたが、日本は縮小傾向にある。生き物を自由に飼うだけが水族館ではない。

Posted byブクログ

2021/12/17

水族館が舞台のミステリ 3年前の、残業中に亡くなった水族館職員の命日 水族館に展示水槽環境の被害を示唆するメールが届く そして実際に水槽への危害は加えられる 次々仕掛けられる脅迫犯からの仕掛けの対応に追われる中に起こる新たな事件 果たして、犯人の目的とは? 3年前に亡くなった職...

水族館が舞台のミステリ 3年前の、残業中に亡くなった水族館職員の命日 水族館に展示水槽環境の被害を示唆するメールが届く そして実際に水槽への危害は加えられる 次々仕掛けられる脅迫犯からの仕掛けの対応に追われる中に起こる新たな事件 果たして、犯人の目的とは? 3年前に亡くなった職員と起こっている事件の関係は? 脅迫犯は序盤からあからさまな登場をしているので、すぐに想像できる 目的も何となくアレに関係しているんだろうなぁというのもわかるけど、その真意が何かというのが序盤の謎 そして新たな事件がノイズとなってミステリの要素を複雑にしている 携帯が折りたたみ式だったり、プリペイド式がまだ使えたり、携帯メールを使えない人が普通に受け入れられていたりと、時代を感じる 携帯キャリアからのメール送信者偽装って、知識のない人がそんな簡単にできないと思うんだが? それにしても意見が分かれるのが犯人の処遇でしょうねぇ 個人的には、罪を犯した人間はちゃんと裁かれるべきだと思うよ たとえ物語の中でも、そうあって欲しいね 故人の夢を隠れ蓑にして皆酔っちゃってるように思える 事件を隠蔽してなかった事にして叶えた事業で、本当に心の底から喜べるのか?と、かなり疑問が残る 「夢がある」という意味でのファンタジーですねぇこれは あと、羽田国際環境水族館というのは架空のもので、同じ立地でモデルにしたような水族館もないという事でよいのかな? サンシャインとか品川とか名古屋港の方は実在するけどね 水族館の事情に関するあれこれは「水族館ガール」を何冊か読んだので、ちょっとは知っている そんな事情を知ってしまうと、魚が可哀想で水族館を純粋には楽しめなくなっちゃいましたね 名古屋港水族館のイルカプールは国内最大だけど、アレでもやはり十分な広さが足りないのはわかる だからこそ、巨大水槽というのは夢があっていいなとは思う ま、だからといって人殺しを隠蔽していいわけではないというのは、繰り返しにかるけど主張したい

Posted byブクログ

2021/11/24

水族館が舞台。水槽へのいたずらと百万円の要求というちょっと変わったミステリー。 これでいいの?とか、つっこみどころはあると思うけど、でも面白かったな。水族館好きだし。 作者の作品によく感じる冷酷さはあまりなくて、少しほっとするような終わり方だった。

Posted byブクログ

2021/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

水族館に届けられた携帯電話。非通知で送られてくる謎のメッセージ。開館中の水族館で起こる悪質な悪戯。それは3年前に起こった職員の死と、不可解な設備異常を連想させるものだった。 犯人からの短いメッセージは、一見海洋汚染を訴える文章だが、悪戯を仕掛けたエリアと内容を巧みに盛り込んでいる。しかし目的が分からない。 中盤で職員が一人死に、悪戯が薄気味悪さを伴うようになった。 水族館という舞台設定もそれを助長したように思う。夏休み中の水族館は、騒々しくきらびやかな場所だが、裏側はそうではない。表には置けない飼育道具や予備水槽、パイプが並び、水槽を稼働させる装置音が常に鳴り響く。小説の読み手は、その裏側を見る者である。よく知るイメージとは異なる場所。もともとは薄暗く静謐で神秘的な雰囲気を持つ水族館である。薄気味悪さを自動的に演出してくれる効果があった。 ミステリーとして、先が気になる展開(犯人の目的は何か?なぜ一連の悪戯を計画したのか?)は非常に面白かった。 読み手は古賀という一職員の立場で犯人探しをしていくわけだが、分かりやすい伏線が多く、真犯人や死因の追及は良くも悪くも難しくはない。 また、賛否両論あるだろうエンディングだが、まさか本当に事件を隠蔽するとは思いもよらず、唖然としている間に大団円を迎えた印象だった。読者の意表を突くという意味では、良いんだろうか? 古賀の立場で物語を追ってはいたものの、登場人物たちに感情移入できるほどの親しみはなく、終盤に古賀の友人で探偵役となる深瀬が涙を流すシーンは、ドラマチックさの演出としか思えなかった。 結論。水族館という舞台設定も相まってミステリー展開は面白かったが、結末が近づくにつれ、読み手が置いてけぼりにされていった印象は否めない。身内で盛り上がっているのを傍目で見ている感覚。 エンディングの貴子女史はよかった。

Posted byブクログ

2020/06/07

死人を放っておいていいの?とか違和感はあるものの、登場人物が等身大で事件を解決し、大きな夢を描く様が楽しい。

Posted byブクログ