働きすぎる若者たち の商品レビュー
自身によるフィールドワークがないせいか、全体として散漫な印象。著者も気づいているようで、最後にまとめ的な内容を置いてはいるが本文がまとまっていれば必要なかったか。また、様々な提案も行政による規制を所与の条件として受け入れることが前提としてあるようで、むしろ行政の不備に切り込んで行...
自身によるフィールドワークがないせいか、全体として散漫な印象。著者も気づいているようで、最後にまとめ的な内容を置いてはいるが本文がまとまっていれば必要なかったか。また、様々な提案も行政による規制を所与の条件として受け入れることが前提としてあるようで、むしろ行政の不備に切り込んで行くことが求められているのではないかと感じた。
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https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000882212007.html
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ケアワーカーの方たちは精神的にも、体力的にも求められることが多い割に給与が低いということを問題点として指摘している内容です。仕事として割り切った労働が出来たほうが精神的にも消耗することなく長く働くことができる、ということを筆者は指摘しておられます。その論理の展開が少し繰り返しになっている感じがしました。途中から対談がおさめられていますが、ここからは面白く読めました。団塊ジュニアの傾向や考え方は筆者が述べておられる通りだと思います。団塊ジュニア世代は共感できると思う !
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ユニットケアが必ずしも正しいのか、という主張に目からうろこ ユニットケアの負の側面は知っているけれど従来のケアへの逆行を唱えたり、そもそもケアの専門性を問うてみたりとなかなか読んでて楽しい本だった
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やりがいの搾取というテーマはかなり宗教と近接してくる。セーフティであり続けるものを宗教と呼ぶのかどうか僕にはわからないが、これからの宗教のあり方を考える上で、特に僕のような宗教を学ぶ人にとっては得られるものが多いように感じる。
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タイトルと実際の内容にはかなり差がある。少なくとも、一冊の本に内容がまとめきれていない。文章も上手くないし、無駄に図が多い。もう少し焦点を絞って、書かれてあれば面白かったのかもしれない。
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「自分らしさを大事に」「好きを仕事に」を旗印に、 バイク便ライダーという不安定就労にのめりこむ 過酷な労働に没頭していく若者たちがいた 今度は、「相手の笑顔のために」「やりがいを求めて」 自分をすり減らして働くケアワーカーの世界についての考察。 ただし、前著『バイク便・・』よ...
「自分らしさを大事に」「好きを仕事に」を旗印に、 バイク便ライダーという不安定就労にのめりこむ 過酷な労働に没頭していく若者たちがいた 今度は、「相手の笑顔のために」「やりがいを求めて」 自分をすり減らして働くケアワーカーの世界についての考察。 ただし、前著『バイク便・・』よりもまとまりには欠けている。 それは、以下に示す、大きく異なる3つの論点を含んでいるために、本全体を通して一つの主張になっていないためと思われる。 ①バイク便ライダーと類似するケアワーカーの労働環境構造 ②ケアワーカーが、「自己実現型フリーター」の若年層ワーカーと「有閑パート」の上世代女性ワーカーという異なったタイプから構成されるため、専門化が難しいという状況 ③介護と相続についての視座変容の必要性 私にとっては、特に『格差社会とヤンキー文化』のコラムが 内容的に、興味深かった。 また、第3章「自分らしさ」志向は若者だけのものか?では、 統計や重回帰分析を用いて説明しているため、分りやすかった。 (これは、統計データによる論証を好む私の個人的性向のため)
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不安定・低賃金の雇用条件の介護職として働く若者たちに焦点を当てた若手社会学者の2冊目の本。著者によれば、介護は不安定職種ゆえに専門性を確立できずにいる。専門性が認知されないがゆえに給料も安いし、若手は懸命にやるけれど、懸命にやるほどに際限なくなるという構図や、被扶養者でもある主婦...
不安定・低賃金の雇用条件の介護職として働く若者たちに焦点を当てた若手社会学者の2冊目の本。著者によれば、介護は不安定職種ゆえに専門性を確立できずにいる。専門性が認知されないがゆえに給料も安いし、若手は懸命にやるけれど、懸命にやるほどに際限なくなるという構図や、被扶養者でもある主婦介護職との兼ね合いなど、けっこういいところに問題点を見出していると思った。 しかし、論にある程度は賛成するけれど総じて上滑りな印象。表層的な感じもするし、机上の論理のようにも思うし、誰かの論に助けを借りているようにも思う。それこそ、専門職とはいえないレベルのコが言うようなことを述べているような感じ。現場の介護職が「利用者との間には一定の線引きが必要」と話していることで、ドライに接する術ももっているとのだと述べているけれど、本当にそうだろうか。利用者との間の線引きの話はけっこう言い古されたことで、そうとはわかっていても実際にはできない若手なんていくらでもいるだろう。それこそ、主婦と兼業しているような人たちならともかく、介護職専業の若手ならなおさらじゃないだろうか。過酷な労働への対策として、ボランティアを有効活用して介護の仕事を分業してはというのも、インタビュー相手の飯田大輔氏がすでに書中で危惧しているのだが……。 どうもこの本、粗製乱造感がある。第1~3章まではつながるものの、第4章は浮いている感じ。また、コラムがコラムと思えないほど長い。このあたりにこなれなさを感じてしまう。介護や福祉の研究者が読んだら化けの皮が剥がれそうだから、タイトルに「介護職云々」ということを入れていないのかもとまで勘ぐってしまう。
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[ 内容 ] ニート、フリーター、下流社会…「学ばない、働かない若者」が問題だって言うけれど、でも本当は、多くの若者が報われない労働にのめり込んで燃え尽きてしまうことこそが問題ではないのか? 「あり地獄」とも称されるケアワーカーの実態調査を通して、若き社会学者がロストジェネレーシ...
[ 内容 ] ニート、フリーター、下流社会…「学ばない、働かない若者」が問題だって言うけれど、でも本当は、多くの若者が報われない労働にのめり込んで燃え尽きてしまうことこそが問題ではないのか? 「あり地獄」とも称されるケアワーカーの実態調査を通して、若き社会学者がロストジェネレーション(25~35歳)の労働問題の構造と本質を鮮やかにえぐり出す。 [ 目次 ] 第1章 若者が介護で燃え尽きる!(ユニットケアの光と影 ユニットケアのやりがい 誘惑する職場 バーンアウト) 第2章 若者を救うのは誰か?(ケア労働の歴史―なぜ問題化しなかったのか? 「専門性」の罠 複合的な職場に向けて) 第3章 「自分らしさ」志向は若者だけのものか?(「自分らしさ」志向 統計からみる「自分らしさ」志向 二重化する職場の問題) 第4章 ロストジェネレーションが団塊世代の老後を食い尽くす!(パラサイトシングルの未来 個人主義的モデルの限界 新たな「視座」 ロストジェネレーションを考えるということ) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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介護の仕事は確かにやりがいを求める人が集まってるんだろうな、でも私は仕事はお金を稼ぐための手段て割り切りたいけれどそれって手を抜きますよーてことではなく、お金をもらうってつまりプロに徹せねばならぬことだからそこはきちんと弁えますよ、だって仕事ですもの。
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