クロニクル 千古の闇(3) の商品レビュー
魂食らいたちとの対決。 ストーリーは面白いが、古い作品で翻訳版なので、言い回しや表現が独特で読むのに時間がかかる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
巻頭から、すぐに大きな事件(ウルフがさらわれる)が始まり、そのまま怒涛のような展開が続く。 次々と新しい氏族と出会い、新しい真実と出会い、トラクの運命は、さらに過酷になっていく。 でも、巻末で自分の胸に刻まれてしまった魂喰らいの入れ墨=魂喰らいから襲われる危険を思って悩むトルクにイヌクティルクがかけた言葉のように、今巻はシロギツネ族のイヌクティルク、前巻はアザラシ族のベイルなど、本当のトルク、苦しみながらも闘っていこうとする彼の本質を知って、支えてくれる「友だち」は増えていく。1巻から言えば、レンとフィン=ケディンもそうだし、入れ墨を舐めてくれる(トルクの本質に変わりがないことを知ってくれている)兄弟のウルフもそうだ。 闘いは、さらに激しくなりそうだが、進んでいくしかない。
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雪と氷の世界の話。 レンとトラク、それぞれが少しずつ大人になるのが感じられる。 助けてくれる大人たちの優しさが沁みる。 ウルフが本物の尻尾なしにならなくてよかった。
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運命に選ばれていたのはトラクだけではなかったのですね。 決して軽い話ではないのに、読みやすい。 続きも気になっています。
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やっと魂食らいの正体が明らかになった。今回も序盤からドキドキが止まらなかった。ウルフが弱っていくのが辛かったし、トラクとレンのすれ違いが…。難しい年頃なのかな。シロギツネ族?の温かさとかが伝わってきたけど、あの本当の見習いはちゃんと族に帰ったのか。そこが気になる。レンが洞穴の狭い...
やっと魂食らいの正体が明らかになった。今回も序盤からドキドキが止まらなかった。ウルフが弱っていくのが辛かったし、トラクとレンのすれ違いが…。難しい年頃なのかな。シロギツネ族?の温かさとかが伝わってきたけど、あの本当の見習いはちゃんと族に帰ったのか。そこが気になる。レンが洞穴の狭い出口を通るところで、こちらまで息苦しくなっているのが伝わった。また、トラクが洞穴に見習いとして入って行ってから、いつかばれてしまうのではと緊張した。それでも二人の行動はかっこよかったし、これで年下?って感じがする。ネフがトラクとレンのために飛び降りてしまったのは驚いた。味方になる雰囲気はあったけど…。レンの秘密とは?トラクについてしまった魂食らいの印は?評価に5以上ないのが残念。
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前振りなしにいきなり冒険に話が進んでしまうペースに だいぶ読み慣れてきたようだ。 今回はウルフが酷い目にあって、 ちょっと可哀想だった。 トラクが「生霊わたり」であるという運命を受け入れ、 自分の使命を果たそうという意思を持ち始め、 物語が進み始めた感じ。
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2014年10月29日読了。 古代の描き方が相変わらず素晴らしい。トラクが成長していないようで成長している、というのがおもしろい。
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ウルフがさらわれた! トラクと別れてしまい、ひとりで行動していくレン 心が苦しくなるほどの試練 最初からずっと不安がつきまとう 読み終えても心晴れやかになることはない それでも物語が前に進んでいく感じがいいです
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トラクの運命はどれほど過酷なのか。このシリーズ、最後にいつもさらなる暗雲に覆われる。もうダメだと思い、乗り越え、しかし、不安になる。 私が生きるってなに?近代以降の問いにこの物語は応答しようとしているのだろうか。
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「──恩を受けるというのは、恐ろしいことなのだよ」 “魂食らい”たちによってトラクの大切な弟、オオカミのウルフが攫われた。 トラクとレンはウルフを追って、森に暮らす氏族たちは決して足を踏み入れることのない遥か北の雪原、雪と氷に覆われた極北の地へ足をふみ入れる。 嵐の中、凍死寸前...
「──恩を受けるというのは、恐ろしいことなのだよ」 “魂食らい”たちによってトラクの大切な弟、オオカミのウルフが攫われた。 トラクとレンはウルフを追って、森に暮らす氏族たちは決して足を踏み入れることのない遥か北の雪原、雪と氷に覆われた極北の地へ足をふみ入れる。 嵐の中、凍死寸前のところをアザラシ族に救われ、彼等の助けを借りてふたりが向かった“ヘビの目”とは、この世とあの世を隔てる扉を秘めた洞窟だった。 “天地万物の精霊になりかわる”……ウルフを始め、9種類のハンター…狩猟をする獣たちを捕らえ、あの世の扉を開き、悪霊を呼び寄せようとする“魂食らい”たちの目的とは何なのか? 「クロニクル 千古の闇」シリーズの3巻目。 謎に包まれていた“魂食らい”たちが登場、彼等の目的も明らかになります。 氏族とともに暮らした経験がなく、また、父親とも早くに死に別れたトラクは掟を知らずに、行く先々で文字通り掟破りなことをしでかしては他の氏族から怒られてますが結果的に良い友人を得ます。 それでも、彼等との生活の中に平安を見出せない彼の孤独、時々守られていることに気付く喜びが静かに描かれています。
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