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ハゲタカ2(上) の商品レビュー

4.2

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    21

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オススメ!!

前作に引き続き、熱いドラマが繰り広げられる。金融に重きを置いていた前作から、今回は企業買収の実態を鮮やかに描く。黒い思惑が蠢く中、鷲津の戦いの行方は……。目が離せない展開に、徹夜して読んでしまう。

やま

2023/09/01

やばい、面白い! ハゲタカシリーズ第二弾です。前作からさらにパワーアップした印象です。 前作の主要メンバー、アランの死や恋人リンとの別れもありますが、情報や先を読む力などで勝負する駆け引きがハラハラドキドキで楽しい! 下巻へGO!

Posted byブクログ

2022/11/17

このシリーズは、シンプルでわかりやすく文句無く面白い。前作からの登場人物やモデルとなった実企業、地名や車含め、演出も良い。下巻に即入ります。

Posted byブクログ

2022/02/23

本巻の話の中心は「鈴紡」という会社(モデルは言わずもがな)の買収と再生をめぐるものだが、この会社を巡っていろいろな人物や組織がそれぞれの思惑で動いており、それらが複雑に絡み合っている。パズルを解くような感じで読み進められる。 その描写が見事である。

Posted byブクログ

2021/09/27

ハゲタカIの下巻ではやや失望させられたがシリーズ2も面白い。シリーズ1 は最後に復讐を持ってきたのが全体の締まりをなくして興醒めだったが今回は視線がはっきりしてる。

Posted byブクログ

2020/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3.5 前回の飯島のパンドラの箱を米メディアに流し身の安全のため1年程海外を放浪していた鷲津。アランの死から物語が始まる。鈴紡と月華(カネボウと花王らしい)を巡る買収の話が骨子。加地率いる日本のファンド、UTBグループなど裏工作を含めた買収合戦が始まる。結局飯島の日本ルネッサンス機構の救済の形に。M&Aの世界が垣間見え勉強になる。離婚寸前だったアルコール依存症の妻に寄り添う芝野の姿も描かれるなど、鷲津、リン、芝野、飯島、貴子など各々の状況が少しずつ進み続編としてもなかなか面白い。 鈴紡は経営者と労働者とが同じ舟に乗る運命共同体的「ノアの方舟構想」を標榜し名誉顧問である岩田が45歳から82歳の現在に至るまで君臨してきた。カリスマ経営者は右肩り上りの時は会社を勢いづけるが低成長期には恐怖政治に変わる。当社は部下の意見をよく聞き議論していたリーダーも、自信を持ち周りにイエスマンしか置かなくなる。多角化経営という古い考えを捨て、コアビジネスに特化することが鍵という状況だった。労組も強い。岩田春雄、経済成長期には世界にその名を轟かせた経営の神様。運命共同体的「ノアの方舟構想」による労使一体経営、7つの異なる事業を独立させ相乗効果によって事業の安定と拡大を狙ったセブンスター計画など、独自のビジョンと力強い言葉で、社員や日本中の企業に大きな影響を与えてきた。家族主義的な年功序列制度は残しつつ、若い社員を登用するための様々な制度を作った人でもある。 労組、名誉顧問、役員陣など誰と組むか交錯する中、情報や各々の態度を見極めるために会うときのセリフ。「組むとは言ってない。彼(岩田顧問)を敵に回しては勝てないと言っているんだ。俺たちに大切なことは何だ、前島。フェアプレイか。そうじゃない。勝つことだ」 企業買収が成功するかどうかのカギを握るのは世論と言っても良い。ビジネスとして最良の選択でも世間を敵に回すと勝利はおぼつかない。後出しの方が、先案の弱みをついたキャンペーンで世間を味方につけやすい。また、大型案件には政治介入もある。

Posted byブクログ

2020/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前作に比べて個々のプライベートな描写が少ない。 買収に向けて復帰戦に臨む鷲津・起死回生の芝野・鵺の如き飯島が策を巡らす見えたり見えなかったりする攻防は淡々と描かれているが、息を飲む瞬間も多く、前作同様どんどん読めてしまう。 順調に事が運びそうな予感を抱かせて最後の8ページで爆弾落としてくるあたりが著者のやり口。好きです。 馴染みのあるメーカーに昔こんな騒動があったなんて初めて知った。 そして、何よりも割と最初の方で亡くなってしまったアランが好きだったから悲しい。鷲津とリンと別れてしまったのも、3人でバカ騒ぎしながらもIQいくつ?という頭の回転の速さが伺える緊張感ある会話ももうないのかと思うと寂しい。

Posted byブクログ

2019/03/11

予想に反して、芝野さんも貴子もでてきた♪ 夜更けのバーで鷲津のピアノを称賛したのは、貴子だとばかり。。。 でも、あれって、きっとアランと地下鉄の改札をくぐった美女!? にしても、鈴紡の行方は? つくづく飯島と、日本を影で牛耳る政府のお偉い方たちには吐き気を催すわ。

Posted byブクログ

2019/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

印象に残ったセリフ・・・ 会社は、誰のものか 関係するステークホルダー全てのもの。株主、従業員、取引先、そして消費者。経営陣ら彼らから期待されて会社という船の舵取りを任されているだけ。 最も神経を使ったのは、平凡な男に見せること 初対面で相手が鷲津を見て、与し易いと思った瞬間から、既に相手の術中にはまっている 敢えて申し上げますが、鈴紡をここまでダメにした張本人はあなただと、世間は思っています。いえ、申し訳ありませんが、その真意はどうでもいいんです。重要なのは、既にそういうイメージができてしまっているということです。

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2018/08/25

【感想】 ドラマの批判はあまりしたくないが、サムとリンは「ハゲタカ」シリーズでMUSTのキャラクターなんだよなー。 リンの冷静さ(冷徹さ?)とオシャレな言い回し、そして垣間見せるパッションは本当に素敵。 また、サムの全てを見通しているプロフェッショナルさと、たまに見せる政彦への気...

【感想】 ドラマの批判はあまりしたくないが、サムとリンは「ハゲタカ」シリーズでMUSTのキャラクターなんだよなー。 リンの冷静さ(冷徹さ?)とオシャレな言い回し、そして垣間見せるパッションは本当に素敵。 また、サムの全てを見通しているプロフェッショナルさと、たまに見せる政彦への気遣いはキャラクターとして本当に魅力的。 アランがこの物語を降りたのは残念だったけど、、、 本当におもしろかった。 外資のドライさもそうだけど、国内企業の執着心というかドロドロさがある意味リアルな作品。 p307 鈴ホウの岩田会長 「なぜ人間というのは、かく生きたいと思ったように生きることができないのか。それを煩悩と呼ぶのは簡単だが、それでは余りに無責任だ。」 芝野はかけるべき言葉が見つからなかった。 また、岩田もそれを望んでいないように見えた。 「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。 それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。 人間は生き、人間は堕ちる。」 p327 鷲津は祖父から「なにわの商人」のビジネスを伝授されていた。 「大事なことは、最後に勝てばええってことや。最初はわざと負けて相手の財布を広げさせて、最後で獲ればよろしい。ガツガツしたもんは必ず負ける。」 p330 ニューヨーク7番街のバイヤーを「ハンドラー」と呼ぶ。 ハーバードやエールなどでMBAを修めて大企業のカリスマ的経営者となった者の何人かは、この「ハンドラー」を経験している。 彼らはこの街で、殴られ蹴られても1セントでも利益を生み出すための努力とネゴシエーションを体で覚えていく。 p338 「あなたのたまに(sometimes)は、限りなくしばしば(often)に近い」 ジョークを言わないサムにしては、中々のユーモアだった。 p373 ・押し込みなどの「ベルボックス」について 「ババ抜きみたいなもんですよね、これは。まるで一子相伝のように社長にだけ耳打ちされる社内の秘密。それが秘伝の技術や勝つための秘法であれば嬉しいですが、聞きたくもないとんでもない負の遺産ばかり。社長は冷や冷やしながら在任期間を過ごす、どうかバレませんようにと…そしてそれが爆ぜた時には、その時のトップが全ての罪をかぶる。」

Posted byブクログ