60億を投資できるMLBのからくり の商品レビュー
訳者(鈴木友也氏)による前書きには、 1995年 NPB一球団の平均年商は約100億円。MLBは5000万ドル(約60億円)。 2001年 NPBはほぼ変化なし。MLBは1億7000万ドル。 停滞するNPBをしりめに、MLBは10年ちょっとでリーグのマーケットを3.6倍にした、と...
訳者(鈴木友也氏)による前書きには、 1995年 NPB一球団の平均年商は約100億円。MLBは5000万ドル(約60億円)。 2001年 NPBはほぼ変化なし。MLBは1億7000万ドル。 停滞するNPBをしりめに、MLBは10年ちょっとでリーグのマーケットを3.6倍にした、と記されています。 この十年間に何があったのか。それを可能にしたMLB機構の「ビジネス」に焦点をあてています。 読み進めるには少しばかり苦労するかも。はじめはとにかく見慣れない用語の連続に戸惑う。 「開放型モデルと閉鎖型モデル」「反トラスト法」「収益分配」「課徴金制度」「保留条項」… けれども、鈴木氏の丁寧な訳を読み進めていくうちに、MLBのしくみの優れた点や課題点、さらにはNFLをはじめとする他競技との相違点も把握できてきます。同時に、それにしてもわずか十年でこれほど差が開くものなのかとの驚きも。 難解さゆえ、読み返す度に新たな発見があると思う。これから何度でも読み込んでみたいと考えている一冊。
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原書に惚れ込んで翻訳しました。経済学者の論文のような難解な本ですが、戦力均衡のための各施策のメカニズムや、労使交渉の過程などが詳細に記述されており、日本のスポーツ業界に欠けている産業としての戦略性の高さが理解できると思います。
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MLBビジネスの全てが凝縮された本。これを日本語に訳した鈴木さんというのも凄いと感じさせられる。読んで全てを理解した訳ではないが、また数年後に読んだときはそういう事を言っていたのか!と分かっていれればと思います。
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松坂ポスティングの60億をキーワードにしているが、内容はMLBの問題点。 MLBのむちゃくちゃな部分を鋭い視点で捉えた内容。
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