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イギリス非営利セクターの挑戦 の商品レビュー

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2012/06/14

 大変な力作なのだが、社会科学系の先生は、どうしても、制度論から分析する。  ところが、日本で制度論を考えている自分からすると、もともとの税法とか会社法とかが違うのでイギリスの非営利団体、日本でいうところの、NPOとかまちづくり会社の制度論を読んでも、活用していいかがわからない...

 大変な力作なのだが、社会科学系の先生は、どうしても、制度論から分析する。  ところが、日本で制度論を考えている自分からすると、もともとの税法とか会社法とかが違うのでイギリスの非営利団体、日本でいうところの、NPOとかまちづくり会社の制度論を読んでも、活用していいかがわからない。  その中では、第6章のコニュニティ利益会社規則という、いわゆる利益をあげる地元貢献型の株式会社について、制度的に配当のキャップとか、コミュニティインタレストテストを通らないと登記ができないなどの制度があり、このあたりは、制度化しなくても、実態のまちづくり会社をつくるときに必要になる点だよなと思ったところ。  あとは、いまだによくわからないが、NPOの議論のときに中間支援組織が必ずでてくるところ。あってもいいけど、必須の組織とも思えない。

Posted byブクログ