チンギス・ハーンの一族(1) の商品レビュー
この人の淡々とした風のような文体は、まさに遊牧民を描くにふさわしい。 ハーンといっても人間くさいチンギスが大好きだ。 チンギス没後のモンゴルを描いている稀少な作品でもあり。
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モンゴルの英雄チンギス・ハーンを描いた映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』がつい最近(2007年3月)公開されました。本書はその原作本でありませんが、本屋さんに山積みになっていたので、そそられて読んでみることとしました。 ただ残念ながら、歴史の教科書を読んでいるのとあんまり変わりが...
モンゴルの英雄チンギス・ハーンを描いた映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』がつい最近(2007年3月)公開されました。本書はその原作本でありませんが、本屋さんに山積みになっていたので、そそられて読んでみることとしました。 ただ残念ながら、歴史の教科書を読んでいるのとあんまり変わりが無かったという読感。内容的にも、ナイマンの王女マリアを配することで、かろうじて小説の体面は保ってはいたものの、大虐殺の描写が淡々としているなど、読むのをやめたくなってしまう面もありました。 また表題の示す通り「一族」の物語は全4巻。本書の第1巻だけで、開祖チンギス・ハーンの青年時代から老年時代までを描ききっており、英雄の人間的な魅力はほとんど伝わってきませんでした。 次の第2巻以降を読む前に、映画の原作本(森村誠一版)を読んでみることとします。 2007/4/20
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