このケータイ小説がすごい の商品レビュー

魔法の図書館【監修】

2009/10/07

「恋空」「赤い糸」「もしもキミが」等ヒットした携帯小説の一部分を抜き出して、携帯小説の楽しみ方や書き方を紹介した本です。

作者の実体験に基づいた話だったり作者と同世代の女の子が描かれているので、どの小説も等身大でリアルです。
携帯を媒体としているので、小説というより話し言葉やメールに近い文章です。
そこがまた、読む人にとって作者が友達のように身近に感じられて距離が縮まり、支持される秘訣なのでしょうか。

アラサーとなってしまった私には、携帯小説の世界は「今の中高生はこんなに大人びているんだ！」とジェネレーションギャップを感じてしまいます。
けれども「こんなことを考えているんだ」と新しい意見や感覚を受け止めることができるのは貴重な機会です。