それってどうなの主義 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
子供が野山で駆け回って遊ばなくなったのは自然保護運動が盛んになったせいという説になるほど…と唸る。 あとは新潟日報で連載してたコラムが地域色強くてとりわけ面白かったなぁ!雪国がお国言葉など平気で無視した東京男子のリゾラバ小説という指摘も冴えてる。 想定も祖父江慎テイストが光ってて素敵。
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ものをよく知らない私には、よい勉強になりました。社会情勢、文学、などなど、掘り下げようとしたら難しくてなかなか手が出せない分野であっても、著者の語り口ならさらっと読めるし頭に入ります。分厚い本ですが、痛快軽妙な文章なので、1日もあれば読破できます。
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斎藤美奈子は、 昔からファンなのだが、 最近の著作は あまりチェックしていない。 これも、図書館で 「あ、これ読んでない」 と思って借りた。 相変わらずの斎藤節 冴え渡る文章もあったけれど、 時事ネタということもあり、 あまり面白味を感じなかった。
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いろいろと面白いところはあるんですが、たとえば「『心のノート』の世界観」というエッセイ。文科省発行補助教材の「心のノート」ってのが学校で配られているらしい。(当時)「徹底的な書き込み方式をとっており、自分のことをやたらと書かされる」んだって。わ、気持ち悪。なんかすごいことになって...
いろいろと面白いところはあるんですが、たとえば「『心のノート』の世界観」というエッセイ。文科省発行補助教材の「心のノート」ってのが学校で配られているらしい。(当時)「徹底的な書き込み方式をとっており、自分のことをやたらと書かされる」んだって。わ、気持ち悪。なんかすごいことになってるんだ。ここから引用。---------------------------------------------まずひとつ、こんな教育をやっていたら自己愛が肥大化するのは当たり前だってこと。自分は自分は自分は自分は・・・。昨今の若い人って(まあ大人もだが)自分が大事でしょーがない感じじゃないですか?---------------------------------------------- なるほどね。----------------------------------------------(中略)もうひとつ発見だったのは、なるほどわれわれの社会認識はこのように形成されているのかと知らされたことだった。『心のノート』はまず自分にはじまり、家族、友だち、学級、学校、地域という風に、徐々に関心領域を外へ広げていく形で構成される。(中略)自分→家族→地域→日本→世界。これは同心円状の世界認識、換言すれば天動説だ。日本の教育はまだコペルニクス以前だったのだ。---------------------------------------------- 天動説、コペルニクス以前ってのはまあ、はったりというか大見得きってオーバーにいってるだけなんだろうけど。と、思っていたらここから斉藤美奈子の本領発揮でした。へ、へー。強引ともいえる論理の展開。好きですけど。
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その意見に賛同するしないにかかわらず、嫌な気分にならずに読める。文体も思ったよりもくだけていて読みやすい。けど、考えさせられる。意外と遊び紙がかわいいです〜
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久々に斎藤美奈子さんの本を手に取る。 「この人の本を読むと、思わずクスリと笑い、そうそう!と膝をうちたくなる」 というポジションの作家さんがいるという人も多いことだろう。 たとえば群羊子さんとかね。 私の場合、斎藤美奈子さんだなぁ 相当量の本を読んでいる人だと思うが、その量をベ...
久々に斎藤美奈子さんの本を手に取る。 「この人の本を読むと、思わずクスリと笑い、そうそう!と膝をうちたくなる」 というポジションの作家さんがいるという人も多いことだろう。 たとえば群羊子さんとかね。 私の場合、斎藤美奈子さんだなぁ 相当量の本を読んでいる人だと思うが、その量をベースに 時に軽やかに、時に辛辣に、どこかおちょくり目線で 事象を切ってくれるのがスカッとする。 う〜ん、これはいったいどう考えればいいのか。 諸手をあげて賛同する気にはならず、さりとて「ノー」といえない空気。 そんな空気を感じたら、私もぼそりと「それってどうなの」とつぶやこう
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それってどうなの主義連盟(だったっけ?)、略してそ連。日常の「それってどうなの?」に、いちいちつっかかってみる試み。いや、おもしろかったよ。米原万里さんもイチオシ、どころかゴオシ、ロクオシしていた斉藤さんの本はおもしろかった 。なんとなくナンシー関さんに似ている、読み出したらハマ...
それってどうなの主義連盟(だったっけ?)、略してそ連。日常の「それってどうなの?」に、いちいちつっかかってみる試み。いや、おもしろかったよ。米原万里さんもイチオシ、どころかゴオシ、ロクオシしていた斉藤さんの本はおもしろかった 。なんとなくナンシー関さんに似ている、読み出したらハマって抜け出せなくなりそうな読後感。
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『「それってどうなの主義」とは、何か変だなあと思ったときに、とりあえず「そ れってどうなの」とつぶやいてみる。ただそれだけの主義です。つぶやいたとこ ろで、急に状況が変わるわけでも事態が改善されるわけでもありません。それで もこれには、ささやかな効用が、あります。その具体例につい...
『「それってどうなの主義」とは、何か変だなあと思ったときに、とりあえず「そ れってどうなの」とつぶやいてみる。ただそれだけの主義です。つぶやいたとこ ろで、急に状況が変わるわけでも事態が改善されるわけでもありません。それで もこれには、ささやかな効用が、あります。その具体例については、ぜひ、本書 にあたっていただきたい』。その通り。
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これは面白い。快刀乱麻のごとくバサッと鋭い切り口で世相や事象を切り捨てる著者の切れ味が心地よい。 かなり鬱憤が晴れます。
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